強打を誇るヘビー級の怪物アルスランベク・マフムドフが、今週土曜、イングランド・シェフィールドのシェフィールド・アリーナで鉄あごのデイブ・アレンと対戦する。

ロシア出身のマフムドフは、5月にジョニー・フィッシャーを下して凱旋を果たすアレンが、対戦候補リストの中から自ら彼を選んだことに興奮を隠せない。アレン対マフムドフ戦およびアンダーカードは、DAZNで米東部時間午後2時／英国時間午後7時に配信開始予定。

「素晴らしい試合になると思う」とマフムドフ（20勝2敗、19KO）は『ザ・リング・マガジン』に語った。「彼は本気で戦いに来るタイプだ。その姿勢を尊敬している。戦いには2人の戦士が必要だからな。」

「彼は俺と戦う必要はなかった。だから恐れてはいないことが分かる。でもリングの上では、彼にとって状況が少し違って見えるかもしれない。」

36歳のマフムドフは、直近4試合のうち2試合で敗れていることから、自分が対戦相手に選ばれたのだと考えている。しかし、彼はまだ十分な力を残しており、アレンを倒せることを証明したいと意気込んでいる。

「彼は俺が本気で戦いに来ると分かっていると思う。でも同時に、俺が最近負けたから勝てると思っているのかもしれない」と彼は語った。「どうなるかは見てのお楽しみだが、俺は敗北から多くを学んできた。『死なない限り人は強くなる』って言うだろう。だから、彼には俺の過去の敗戦をあまり気にしない方がいいと言いたい。今の俺は、あの頃よりずっと強く、ずっと良い状態にある。」

マフムドフは6月、無敗だったリカルド・ブラウンを初回で沈め、リングに復帰した。この勝利は、彼のキャリアにおいて極めて重要な一戦となった。

「もちろん俺にとっては戦争だ。殺るか殺られるかだ」と彼は語った。「だが、これはボクシングだ。多くの試合を落とすわけにはいかないから、早く学ばなければならない。」

「リカルド・ブラウンより自分の方が上だと分かっていたし、[デイブ・アレン]よりも自分の方が強いことも分かっている。こういうチャンスはそう何度も来ない。だから土曜の試合は必ず勝つつもりだし、そのためにリングに上がる。」

マフムドフは、土曜の夜、自らの破壊スタイルをリング上で見せつけると誓っている。

「彼が本気で戦いに来ることを願っている。俺が彼に戦争を仕掛けてやる」と威嚇的に語った。

「スタイルはあまり変えないが、以前よりもプロフェッショナルなボクサーになった。準備は格段に整っているし、最高のキャンプを積んだ。土曜にはライオンを見ることになる。狩りから勝利を持ち帰ってくる。」

アイ・オブ・ザ・タイガー社の代表カミーユ・エステファンは、この2人の強打者が激突することで「真の勝者はファンだ」と語る。

「テレビ向けの試合だ」とエステファンは話した。「チケットはすでに8,000枚売れたらしく、壮大なショーになるだろう。」

「アルスランベクはキャリア最高のトレーニングキャンプを過ごしたと断言できる。彼はこの試合に強いモチベーションを持っている。激しい打ち合いになることは間違いなく、非常に壮絶な試合になると思う。」

アレンは2012年以来プロとして活動している。2016年7月にはディリアン・ホワイトとの10ラウンド判定戦（ユナニマス・デシジョン）でフルラウンドを戦い抜き、その5か月後にはルイス・オルティス相手に7回TKO負けながらも果敢なファイトを見せた。さらに、2018年6月には当時無敗だったトニー・ヨカと対戦し、最終10ラウンドでストップされるまで善戦を演じた。

アレンは、2019年7月のデビッド・プライス戦（10回終了TKO）や、2023年9月のフレイザー・クラーク戦（6回終了TKO）といった国内トップ戦で敗れた。しかし、昨年12月、ジョニー・フィッシャーとの10ラウンド判定戦（スプリット・デシジョン）では惜しくも敗れながらも、キャリアに再び息を吹き込む内容を見せた。そして今年5月17日の再戦で5回TKO勝ちを収め、フィッシャーに雪辱を果たした。

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