マイアミビーチ――和やかなやり取りの時間は、すでに終わりを告げる。
これまで概ね友好的に進んできた前哨戦は、
木曜日にマイアミビーチのザ・フィルモア内ジャッキー・グリーソン・シアターで行われたセレモニアル計量で一気に緊張感を高める。アンソニー・ジョシュアとジェイク・ポールは、最後のフェイスオフで互いに拳を相手の顔の前に突き出し、計量後のインタビューでジョシュアはポールに戦慄の言葉を投げかける。
「自分は本気のファイターだ」とジョシュアは語る。「お前はボコボコにされる」。
ジョシュアとポールは、
金曜日にマイアミのカセヤ・センターで行われる、8回戦制のヘビー級マッチで対戦する。試合はNetflixで配信される。両者はヘビー級では一般的な10オンスグローブを着用するが、リングは標準的な20フィート四方よりもやや大きい、22フィート四方のサイズで行われる。
木曜日早くに行われた
公式計量では、ポールが216.6ポンド、ジョシュアが243.4ポンドを計測する。契約上、ジョシュア(28勝4敗、25KO)は245ポンドを超えることができなかった。
36歳のジョシュアは、昨年9月に元IBFヘビー級王者
ダニエル・デュボアに5回KO負けを喫して以来の試合となる。ジョシュアはヘビー級統一王者を2度獲得し、2012年ロンドン五輪の金メダリストである。
ポール(12勝1敗、7KO)は、ジョシュアと対戦するにあたり、キャリア最大級のレベルアップに挑む。28歳のユーチューバー出身ボクサーは6連勝中で、直近の勝利は6月28日に
行われた元ミドル級王者フリオ・セサール・チャベス・ジュニアに対する一方的な12回判定勝ちである。
「恐怖の匂いがする」とポールは語る。「本当にそう感じる。プレッシャーは彼にかかっている。自分は自由に戦っている。もう勝ったも同然だ。彼にとっては負けしかない状況だ。思い通りの場所に追い込んでいる。……自分がボコボコにする」。
ポールは2020年、マイアミで行われたマッチルーム・ボクシング主催の興行でプロデビューを果たす。ジョシュアはキャリアを通じて同プロモーションの下で戦ってきた。ジョシュアは、自身のプロモーターであるエディ・ハーンが、ポールのキャリアを「一巡」させるために自分を呼び込んだと語る。
「(エディ・ハーンは)ジェイクのプロキャリアを始めた人物だ」とジョシュアは言う。「彼はジェイクのプロデビューを手助けし、そして今度はジェイク・ポールのボクシングキャリアを終わらせるために、自分を連れてきた」。