アンソニー・ジョシュアは、多くの人々と同様に、
テレンス・クロフォードが発表したニュースに衝撃を受ける。
元3階級での4団体統一王者であり、5階級制覇王者でもあるクロフォードは、グローブを置く決断を下したことを最近発表する。
38歳ではあるものの、9月13日に
サウル「カネロ」アルバレスを明確に下してスーパーミドル級の4団体統一王者となった一戦では、まだ引退が近いとは思えない内容を見せる。しかし、クロフォード(42勝無敗、31KO)は、もう十分だと感じているようだ。
ジョシュアはクロフォードの決断を心から尊重する一方で、将来の一発殿堂入りが確実視される名王者が、まだこのタイミングで去るべきではないとも考える。
元2度のヘビー級統一王者であるジョシュアは、金曜日に控える
ジェイク・ポール戦を前に、「ミスター・ヴェルサーチ・ポッドキャスト」でリック・リーノの取材に応じる。
「テレンス・クロフォードには、まだ本当に、本当に多くを与えられるものがあると感じる」とジョシュアは語る。「それは肉体的な部分だけではなく、精神面の話でもある。彼は長年この世界で戦ってきたから、肉体的には問題なくても、精神的には『もういい、終わりだ』となっているのかもしれない」。
数々の偉業を成し遂げたとはいえ、クロフォードには依然として多くの選択肢が残されている。まず、アルバレスは来年後半での再戦に意欲を示す。また、ジャロン・エニスやヴァージル・オルティスを筆頭に、対戦を望んできた有力候補も数多く存在する。
それでも、クロフォードのボクシング人生はすでに満ち足りたものとなり、今は殿堂入りの知らせを待つ立場にある。もし再びリングに戻りたいという衝動が湧かなければ、ジョシュア(28勝4敗、25KO)は多少残念に思うという。ただし、クロフォードが人生をボクシングに捧げ、自らの意思で去る権利を得ていることも理解している。
「彼が戦い続ける姿をぜひ見たい」とジョシュアは語る。「まだ多くのものを残していると思うが、人はそれぞれ自分のルールで生きるものだ」