アマンダ・セラノは、スクエアドサークルで数々の実績を残してきた今も、強い野心を失っていない。
7階級制覇王者であるセラノは、土曜日、プエルトリコ・サンフアンのコリセオ・ロベルト・クレメンテで、
DAZN配信のもと、
レイナ・テレスを相手にリング誌、WBA、WBOフェザー級王座を防衛し、さらなる歴史を刻もうとする。テレスに勝利すれば、通算50勝到達と、女子最多KO勝利記録更新へ、さらに一歩近づくことを期待する。
「この競技で女性のために扉を開き続けたいと本気で思っている」と、セラノは火曜日の最終記者会見で語る。「長い道のりだったが、ここにいる女性たちが成長し、チャンスを得て、より良い報酬を手にしていく姿を見るのが嬉しい。試合は一戦一戦だが、目標はある。KO記録が必要で、50勝も必要だ。そうした目標があるから、前に進み続けなければならない」
その記録は、2020年に国際ボクシング殿堂入りを果たしたクリスティ・マーティンが保持しており、49戦中32勝をKOで挙げている。セラノは、あと1つのKOでマーティンに並ぶ。
セラノ対テレスは、3分10回戦で行われる。セラノは当初、エリカ・クルスと対戦予定であったが、VADA検査で非典型的な所見が出たため、
12月18日にテレス(13勝0敗1分、5KO)へ対戦相手が変更された。37歳のセラノは、2021年にダニエラ・ロミナ・ベルムデスを9回KOで下して以来、初めて母国プエルトリコで試合を行う。テレス戦は、プロとしてプエルトリコで戦う5度目の試合となる。
「プエルトリコで戦うと、感情がまったく違う。本物の愛があるからだ」とセラノは語る。「それは純粋なもので、私たちは違った形でそれを表現する。ラテンは違う。ボリクアは違う。この興行に出場する全員が会場のエネルギーを感じ取るはずで、その中で互いに最高のものを引き出すだろう」
セラノは長年にわたり、女子ボクシングの開拓者的存在であり続けてきた。2009年のプロデビュー以降、数々の称賛を積み重ねてきた今も、自身のレガシーを個人の実績だけにとどめたいとは考えていない。
「ゲームチェンジャーとして記憶されたい」と彼女は言う。「ボクシング、女子ボクシング、そしてスポーツ全体を助けた存在として。……当初、女性は今のように報酬を得られず、仕事を持ち、9時から5時まで働かなければならなかった。今も決して十分とは言えず、誰もが最高の報酬を得ているわけではない。
自分は恵まれているが、他にも人生がある。女子ボクシングが成長してほしい。女性たちがボクシング、競技、技術だけに集中でき、ふさわしいもの、ふさわしい報酬を得られるようになってほしい」