アマンダ・セラーノとエリカ・クルスによる予定されていた再戦は、クルスのVADA(任意アンチ・ドーピング協会)検査で異常値が検出されたことを受けて中止となった。
これにより、フェザー級統一王者のセラーノ(47勝4敗1分、31KO)は、1月3日、プエルトリコ・サンフアンのコリセオ・ロベルト・クレメンテで、無敗の新鋭レイナ・テレス(13勝0敗1分、5KO)と
対戦することになった。DAZNで配信され、モスト・バリュアブル・プロモーションズ(MVP)が木曜日に発表した。
試合は3分10回戦で行われ、セラーノのWBAおよびWBOフェザー級(126ポンド)王座が懸けられる。
女子ボクシングの開拓者であり、7階級制覇を成し遂げたセラーノは、過去に2度、3分ラウンド制の試合を経験している。また、ケイティ・テイラーとの3連戦においても同条件を求めてきたが、その提案はいずれも退けられてきた。
2022年、2024年、そして
今年7月と、テイラーに3度の接戦判定負けを喫した37歳のセラーノは、試合まで3週間を切った状況で、改めてテレス戦へと気持ちを切り替える。
「当初予定されていた試合が実現しなかったことは残念だが、私の最優先事項は常にこの競技への敬意だ」とセラーノは語った。「レイナ・テレスは、このチャンスを勝ち取ったタフな相手だし、私はその挑戦を受けて立つ。故郷プエルトリコで世界王座を防衛し、同一ルールの下で女子ボクシングを前進させ続けることは、私にとって何よりも大きな意味を持つ」
クルスの不出場は、まだ経験の浅いテレスにとっては大きな好機となった。
22歳のアメリカ人で、長年チームUSAの一員として戦ってきたテレスは、直前の代役という形で巡ってきたこの機会によって、一気にキャリアを飛躍させる可能性を手にした。ただし、将来の殿堂入りが確実視されるセラーノとの間には、経験値において大きな隔たりがあることも事実である。
テレスは2021年にプロデビューし、初戦は引き分けに終わった。その後は13連勝を記録している。これまで10回戦を戦った経験はなく、9月には8回戦でマエラ・ペレスに判定勝ちしたばかりである。
「これは、私が人生を懸けて戦ってきた瞬間だ」とテレスは語った。「アマンダ・セラーノのような、ずっと尊敬してきた王者と同じリングに上がれることは光栄だが、スポットライトを分け合うために来たわけではない。私は勝ちに来ている。私はサンアントニオを代表し、夢を追いかけるすべてのファイターを背負って戦う。試合当日、私が歴史を作るためにどれほど飢えているかを、世界は目にすることになるだろう」
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任記者である。 X (旧Twitter)およびInstagramでは@ManoukAkopyanで連絡可能。