マンチェスター(イングランド)発 — 今週末、
アキブ・フィアズとの試合を短期間で引き受けたアレックス・マーフィーの最初の仕事は、急いで体重計に乗ることだった。
サルフォード出身の真面目なライト級選手はまったく心配する必要がなく、12日後にはフィアズ(13勝1敗、2KO)とともに、今週末
ジャック・カテラル対ハーレム・ユーバンクのウェルター級戦のアンダーカードで10回戦を戦う。
DAZNがマンチェスターのAOアリーナから世界に向けて配信する。
「ちょうど食事を終えたばかりで、お腹がパンパンだった。マネージャーから電話がかかってきて、“マイケル・ゴメス・ジュニアが試合を辞退した。フィアズとやりたいか?”って言われたんだ。僕は“ああ、やろう、受けよう”って答えた」と
マーフィー(13勝1敗)は
『ザ・リング・マガジン』に語った。
「自分は一年中トレーニングしてるし、常にジムにいて調子を整えている。スパーリングも欠かさない。だから声がかかったときに断る理由はなかった。」
木曜日の最終記者会見で、マーフィーはもともとフィアズと戦う候補の一人だったことを明かしたが、フィアズは当然ながらより楽で知名度のある相手を選んでいたという。
マーフィーは、ゴメス・ジュニアが結局辞退すると予想していたため、自分がフィアズと戦うつもりで練習を続けていた。
いざ声がかかると、フィットしていてスイッチヒッターでもあるマーフィーはキャリアを変えるチャンスに飛びついた。しかし24歳の彼は、フィアズが土壇場での厳しい対戦相手の変更をあっさり受け入れたことに少し驚いた。
「正直驚いたけど、他に選択肢がなかったんじゃないかな」と語る。「自分と戦うか、誰とも戦わないかの二択だったと思うから、他に選べる道はなかったはずだ。
みんなも同じことを言っているけど、より難しい試合になる。だから土曜日は厳しい戦いになるだろうし、自分は番狂わせを狙っていくよ。」
4月には、ヘビー級の
フィリップ・フルゴビッチ対
ジョー・ジョイスのアンダーカードで無敗のカリール・マジドと対戦するため、ジュニアウェルター級に階級を上げた。
接戦の末に判定負けし、無敗記録も失ったが、自身最高のパフォーマンスを披露した。
実際、その粘り強い戦いぶりこそが、他のマネージャーやトレーナーに彼を安易に相手に選ばせない理由になったはずだ。
この試合はフィアズにとって難関になるかもしれないが、マーフィーにとってはキャリアの分岐点になる。
「自分にとって本当に大きなチャンスだ。めちゃくちゃ大きい。カリール・マジド戦の後、多くの選手は6回戦や8回戦のような復帰戦を選ぶと思うけど、自分はまた大舞台の10回戦に挑めるのが嬉しい。全力でいくつもりだし、このチャンスを両手でつかみたい」と語った。
マーフィーは13連勝を積み上げてきたが、マジド戦はこれまでで最も厳しい試合であり、最大の舞台だった。
しかし、舞台に飲まれることなくむしろ試合週を通じてどんどん成長し、試合序盤からしっかりペースをつかんだのは心強い兆しだ。
今回フィアズ戦では、より現代的な試合週の要求にも対応できる準備が整っている。
「本当に良いパフォーマンスだったと思うし、それが一番大きな収穫だと思っている」とマジド戦を振り返る。「今回は12日間の短期準備だけど、むしろ前回の経験があるからこそ、もっと準備できている。短期間でおかしく聞こえるかもしれないけど、一度経験しているから何を期待すべきか分かっているし、心の準備ができている。
大舞台でも固まることはなかった。ああいう状況で自分がどう反応するのか、どうプレッシャーに対応できるのかはやってみないと分からない。でもうまく対応できたし、良い試合ができた。結果はついてこなかったけど、本当に多くを学んだ試合だった。土曜日にもう一度挑むのが待ちきれない。」