今の
アリシア・バウムガードナーには、朝ベッドから起き上がる理由が必要だ。モチベーションに問題はないが、彼女ほど多くの試合に勝ち、数々のタイトルを手にしてきた選手にとって、すべての相手に気持ちを高めるのは簡単ではない。
とはいえ、その空白を埋める存在がいる。
「
ケイティ・テイラーと戦いたい」と、バウムガードナーは最近Xで語った。
数年前から、バウムガードナーは女子スーパースーパーハンド級の4団体統一王者であるテイラーと拳を交えたいと望んできた。その気持ちは、テイラーが最近の試合で勝利したことでさらに強くなっている。
先週金曜の夜、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでのメインイベントで、
テイラーはアマンダ・セラノとのライバル関係に終止符を打ち、3勝0敗とした。自身が優れたファイターであることを証明した今、テイラーは新たな挑戦者を探しているかもしれない。
そこに名乗りを上げたのがバウムガードナーだ。
同じ大会で、31歳の彼女は
ジェニファー・ミランダとの試合で約1年ぶりにリングに戻った。本来なら危なげなく勝利し、内容でも圧倒することが期待されていたが、後者は果たせなかった。
ミランダは統一王者の復帰戦を台無しにしようと健闘し、実際あと一歩のところまで迫った。しかし、トレーナーのデリック・ジェームズが指摘したいくつかの修正点が功を奏し、バウムガードナーはなんとか勝利をつかんだ。
これまでに数々のビッグネームを破ってきたバウムガードナーは、いまや女子ボクシング界で最も知られた存在の一人、テイラーとの対戦を望んでいる。
もっとも、テイラーだけにこだわっているわけではない。もし他にも名乗りを上げる選手がいれば、バウムガードナーは喜んで受けて立つつもりだ。
「私は選択肢がある」と、バウムガードナーは試合後の記者会見で語った。「ありがたいことに、目の前にはいろんな可能性が広がっている。まずは体を癒して、また次の一歩に向けて動き出したい。」