ニューヨーク —
ケイティ・テイラーと
アマンダ・セラノは、金曜夜遅くにニューヨーク市のマディソン・スクエア・ガーデンで歴史的な三部作を完結させる。
その前に、ボクシンファンが楽しみにする豪華なアンダーカードが控えている。
以下にMSGから最新の結果を随時伝える。
キャメロンが打ち合ってカマラを打ちのめす
シャンテル・キャメロンは、ケイティ・テイラーとのラバーマッチへの望みをつなぎながら、ジェシカ・カマラに対して10回戦の明白なユナニマス判定勝ちを収め、WBC女子スーパーライト級暫定王座を防衛した。
採点は、99-91、98-92、99-91でノーサンプトン出身のキャメロンの勝利。
モントリオールのカマラ(14勝4敗1分、3KO)は序盤からキャメロン(21勝1敗、8KO)にプレッシャーをかけ、打ち合いを恐れずに立ち向かった。しかし、キャメロンも接近戦をいとわず応じ、試合は見応えのある内容になったが、終始キャメロンが主導権を握った。
鋭いパンチを出し続けたのはキャメロンで、試合のペースはカマラに徐々にダメージを与えた。7回終了時には、カマラは足元がふらついた状態でコーナーに戻り、リングドクターによるチェックを受けたが、試合続行を許された。カマラは懸命に戦い続けたものの、終盤は完全にキャメロンのペースだった。
アリが不評の判定勝ちを根性で勝ち取る
ジュニアフェザー級コンテンダーのラムラ・アリは、ブラジルのリラ・フルタードの果敢な攻めをしのぎ、ユナニマス判定で勝利を収めた。
8回戦の採点は、77-75が2者、78-74が1者で、ソマリア出身のアリに軍配が上がった。
フルタード(11勝3敗、2KO)はゴング開始から攻勢を仕掛け、試合を通じてアリ(10勝2敗)にプレッシャーをかけ続けた。アリは序盤こそペースに苦しんだが、徐々に慣れ、2回にはフルタードを倒しかける場面も見せた。ノックダウンこそなかったが、アリのクリーンヒットが採点官には好印象を与えたと見られ、観客の反応とは裏腹に判定勝ちを手にした。
ティボーが挑戦者決定戦を制し、カサマッサをストップする
マディソン・スクエア・ガーデンのオープニング戦で、カナダ代表として五輪に2度出場したタム・ティボーが、無敗だったピッツバーグ出身のメアリー・カサマッサに5回TKO勝ちを収め、空位のWBA女子ミドル級王座への挑戦権を手にした。
このWBA最終挑戦者決定戦は、3分8回戦で行われた。
ケベック出身のティボーは開始直後から主導権を握り、初回にダウンを奪う。カサマッサも粘りを見せたが、力の差は明らかだった。2020年と2024年のオリンピアンであるティボーは、4回にギアを上げ、5回2分18秒、連打に対して反撃できなかったカサマッサを見て、レフェリーのチャーリー・フィッチが試合を止めた。
ティボーはこれで3戦3勝(2KO)、カサマッサは6勝1敗(1KO)となった。