ロンドン(イングランド)-
アダム・アジムの次戦は、半年以上のブランクを経て、今後2週間以内に最終決定される見込み。
23歳のアジムは2月1日、ウェンブリー・アリーナで行われたセルゲイ・リピネッツ戦に勝利し、キャリア最高の成果を挙げ、戦績を13戦13勝(10KO)とした。
アジムは元IBF世界王者を3ラウンドにダウンさせ、最終的には9ラウンド序盤でストップに追い込み、主要4団体のうち3団体でトップ10入りを果たす勝利を手にした。
それ以来、待ちの状態を強いられてきたが、トレーナーのシェーン・マクギガンが若きアジムの次戦に関するニュースが間もなく発表されることを明らかにした。
マクギガンは
「ザ・リング・マガジン」に対し「ほぼまとまりつつある。来週にも発表できるはずだが、まだ最終調整が必要な部分が一つか二つあるので、これ以上の詳細は話せない」と語った。
アジムは2021年以降、一貫してボクサー(Boxxer)の興行のみでリングに上がり、その主力スターの一人と見なされてきた。だが、これまでの全試合を行ってきたスカイスポーツとボクサーの関係解消により、今後の行方は不透明となっている。
その後
ボクサーはBBCとの新たな放送契約を発表したものの、どのボクサーが登場するのか、あるいは最初のイベントがいつどこで開催されるのかといった詳細は明らかにされていない。
マクギガンはアジムの次戦に関する詳細については口を閉ざしたが、スラウ出身のアジムがすでにジムに戻っており、合意が間近に迫っていることを認めた。
アジムとボクサーの関係について問われたマクギガンは「その件についてはコメントできない」と答えた。
「我々はすべてのステップが正しいものになるように尽力している。彼に資金を出したいという人は数多くいるが、重要なのは信頼できる対戦相手を確保し、その上で資金を投じることだ。そこが肝心なんだ」
「彼に大金を前払いしてくれる相手と契約したとしても、無名の対戦相手にわずかなギャラしか支払えないのでは意味がない。そんなのは全く筋が通らない」
「彼はまだ成長途上のスターで、試合を通じて大きく飛躍していく存在だ。ただ誰とでも形だけ戦わせればいいというものではないんだ」
「彼はまだ非常に若いから、将来を見据えたビジョンを描いていかなければならない。短期的に金を稼ぐ話ではない。この世界では明日の保証などないことは理解しているが、それでもバランスを取ることが重要なんだ」
しかし、主要団体で高いランキングを得ているとはいえ、元ヨーロピアン・スーパーライト級王者がすぐにタイトル戦に臨む可能性は低いと見られている。
マクギガンはこう付け加えた。「正直に言えば、彼は今すぐにでも戦える準備ができていると思うし、さらに8回戦、10回戦、あるいは12回戦を重ねたところで、それが彼を大きく成長させるとは必ずしも思わない」
「ただし、露出という観点から言えば、単に『イングランド出身の誰かが世界タイトル戦をやるらしい、じゃあ見てみようか』という程度ではなく、彼がどういう存在なのかを人々に知ってもらい、本気で彼の世界タイトル戦を楽しみにしてもらいたいんだ」
「その前に、彼自身が集客力のある存在としてもう少し確立される必要がある。資金を生み出せないまま世界王者になってしまえば、非常に厳しい立場に置かれることになる。世界レベルに到達する前にブランドを築かなければならない。それが我々の使命なんだ」