ニューヨーク – 粘り強く、力強い若手のヨエニス・テレスが、土曜の夜、自身の勝利リストに最も注目すべき名前を加えた。
新進気鋭のキューバ人ジュニアミドル級ボクサー、ヨエニス・テレスは、元統一154ポンド王者のジュリアン・ウィリアムズを打ち崩し、ブルックリンのバークレイズ・センターで行われたジャーボンテ・デービス対ラモント・ローチ戦のアンダーカードで、12ラウンドの試合に判定勝ちした。
ジャッジのトニー・パオリロ(119-109)、ロバート・ペレス(117-111)、ウェルスカ・ロルダン(118-110)は、いずれも大差でテレスを勝者と採点した。
テレス(10勝0敗、7KO)はWBA暫定スーパーウェルター級王座を獲得した。
WBAの正規王者はテレンス・クロフォードであり、ジャーメル・チャーロは154ポンド級の「休養王者」となっている。しかし、ヒューストン出身のチャーロは、約3年間この階級で試合をしていない。
34歳のウィリアムズは、2023年6月にミネアポリスのアーモリーで行われたWBCミドル級王者カルロス・アダメスとの12ラウンド戦で、判定負け(12ラウンド・ユナニマス・デシジョン)を喫して以来、今回がわずか2戦目だった。
フィラデルフィア出身のウィリアムズ(29勝5敗1分、17KO)は、2019年5月にバージニア州フェアファックスでジャレット・ハードをスプリット・デシジョンで破り、IBF・IBO・WBAの154ポンド王座を獲得して以来、6試合で2勝4敗の成績となっている。
24歳のテレスは、土曜の夜の試合で最後のゴングが鳴るまでノックアウトを狙い続けた。
しかし、タフなウィリアムズは粘り強く戦い、一方的な展開となった試合を最後まで耐え抜いた。
11ラウンド残り20秒を切ったところで、テレスの右アッパーカットがウィリアムズをぐらつかせた。
テレスは10ラウンド開始から1分足らずの間に、ウィリアムズの頭を跳ね上げるような強烈な右ストレートを2発叩き込んだ。
ウィリアムズはその猛攻に耐えたものの、その時点で完全に生き残ることに徹する展開となった。
ウィリアムズは9ラウンド残り1分を切ったところで反撃の兆しを見せた。
テレスが右ストレートを連打すると、ウィリアムズも果敢に応戦し、攻め込んでくるテレスに自身の右ストレートを打ち込んだ。
8ラウンドまでに、ウィリアムズの両目の下には腫れが見られた。
テレスはこのラウンドでもプレッシャーをかけ続け、ウィリアムズは時折ジャブを繰り出すものの、大半の時間をガードを固めて耐える展開となった。
7ラウンド残り1分40秒を切ったところで、テレスのショート・レフトがウィリアムズの注意を引いた。
テレスは5ラウンドと6ラウンドで積極的に攻撃を仕掛け、ウィリアムズは時折、テレスの右手の届かない距離へ移動しようとした。しかし、テレスのパワーの優位性が、ウィリアムズにとってフレッシュなテレスを遠ざけるのを難しくした。
4ラウンド残り1分を少し過ぎたところで、ウィリアムズがロープから脱出しようとした際、テレスは右ストレートでウィリアムズを捉えた。
3ラウンド残り1分40秒を切ったところで、テレスの右アッパーカットがウィリアムズを目覚めさせた。ウィリアムズは突然、右目の下に切り傷から出血しながらも、テレスの勢いを止めるために反撃のパンチを放った。
ウィリアムズは1ラウンドと2ラウンドでジャブを活発に打ち、後ろ足でボクシングをしながらテレスの右手を避けようとした。この戦略はある程度成功したが、テレスが前進してくる中でウィリアムズはカウンターを打つためにポジションを保つ時間がほとんどなかった。
Keith Idec は『ザ・リング』のスタッフライター兼コラムニストです。彼にはX(旧Twitter)で@idecboxingで連絡できます。