オーランド発――
ヤンキエル・リベラと
アンヘリーノ・コルドバのWBA世界フライ級暫定王座戦は、12ラウンドを通じて荒れた肉体戦となった。
試合終了後、勝者は決まらず、多数判定ドローという結末に。ロバート・ホイルは115-111でコルドバを支持したが、アレックス・レヴィンとジェームズ・ゲド・オコナーはいずれも113-113と採点した。
リベラ(7勝0敗1分、3KO)とコルドバ(19勝0敗2分、12KO)の試合は序盤から荒れ模様で、開始のゴング直後からルイス・パボン主審が両者に注意を与える場面が続いた。押し倒しやブレーク中の打撃が繰り返され、試合はしばしば中断された。
そのため、ダイナミックなフライ級同士の交錯もクリンチによって分断されることが多く、全体としてリズムに欠ける展開となった。
第4ラウンド、リベラがコルドバをぐらつかせた場面があり、その後クリンチの中でリベラがコルドバを押し倒すと、パボン主審はこれをダウンと判定した。
同ラウンドでは偶然のバッティングも発生し、リベラの左まぶたをカット。リングドクターによるチェックのため試合は何度も中断された。さらに第6ラウンドには、コルドバから減点1が科された。
試合が落ち着いて展開すると、両者それぞれに見せ場があった。リベラはサウスポーからのスピードとスキルで度々優位を築いた。
コルドバもリベラをぐらつかせる場面を何度か作ったが、その勢いを持続させられず、主導権を握りきれなかった。それでもラウンドごとの積み重ねでは優位を示し、3人のジャッジすべての採点でリードを得る結果となった。