オーランド発――フライ級トップ戦線の二人が、土曜日フロリダ州オーランドでリングの主役を務める。
ヤンキエル・リベラと
アンヘリーノ・コルドバが、無敗同士のフライ級対決で激突し、WBA世界暫定王座を懸けて争う。試合はMost Valuable Promotions主催の興行のメインイベントとして行われ、
DAZNで世界にライブ配信される。勝者は、新たにWBA・WBC世界フライ級王者となった
リカルド・サンドバルへの挑戦権を得ることになる。
その可能性は両ファイターにとって究極の目標だが、土曜にキャリア最大の試練に挑むリベラにとっては、頭の片隅にもない。
先を見据えつつも、数時間後に向かい合う29歳の相手から目を逸らさないことを、エル・ドクトルシートは最終記者会見でのコメントで明確にした。
「サンドバルとの統一戦のチャンスはぜひ欲しいが、今はコルドバのことしか頭にない。ただ、彼がWBCとWBAのベルトを両方持っていると知っているから、それは自分にとって素晴らしいことになるだろう」
リベラ(7勝0敗、3KO)は2020年五輪でプエルトリコ代表として出場したファイターで、今回MVPの旗の下でデビューを飾る。WBAで1位にランクされる27歳は、母国でアンヘル・ゴンサレスを4回TKOで下した一戦を経て、この試合に臨む。
対照的に、ベネズエラ出身のコルドバ(19勝0敗1分、12KO)は、世界タイトル再挑戦の権利を狙う。初の世界戦となった2024年3月のフリオ・セサール・マルティネス戦では、2度のダウンを喫しつつも12回判定(2-0-1)で敗れた。しかしその後、マルティネスが試合後のドーピング検査で失格となり、結果はノーコンテストへと変更された。
21戦のキャリアを持つコルドバは、その後わずか1試合しか行っておらず、同じ年の12月の週末にホスエ・ヘスス・モラレスと対戦し、8回判定で勝利している。
コルドバは「決して過信しているわけではない。前にも言ったが、これは自信過剰とは関係ない。自分がやるべき仕事をやれるかどうかの話だ。だからこそ、このチャンスに向けてとてもいい状態にあるし、気分もいい」と語った。
このチャンスはベルトや世界タイトル挑戦権を懸けたものにとどまらない。両者にとっては、自国を代表し、人々のもとへタイトルを持ち帰る舞台でもある。
コルドバは続けて「ベネズエラにもう一つチャンピオンベルトを持ち帰ることができれば素晴らしいことだ。神様は、今の祖国がそうしたモチベーションを必要としていることを知っている」と語った。
リベラも同じ思いを口にした。「プエルトリコを代表するだけでなく、タイトルを島に持ち帰るチャンスを得られるのは、自分にとって大きなことだ」