ニューヨーク──セバスチャン・フンドラがWBO世界スーパーウェルター級王座を返上した今、ザンダー・ザイアス側が彼の陣営に連絡を取ることを期待すべきではない。
ザイアスは、両陣営の交渉が決裂し、最終的に
フンドラがティム・チューとの再戦に進んだことに失望している。だが、無敗のプエルトリコ人であるザイアスがそのタイトルを手にした今、もしフンドラが王座奪還を望むなら、交渉の主導権はこちらにあると彼は理解している。
ザイアス(22勝無敗13KO)は、土曜夜にマディソン・スクエア・ガーデン内のザ・シアターで行われた
ホルヘ・ガルシア(33勝5敗26KO)戦に判定勝ちした後、次戦でフンドラと対戦する可能性について語った。
「そもそも彼はそのタイトルを失うべきじゃなかった」とザイアスは記者団に語った。「それだけ言えば十分だ。連絡先は分かってるはずだからな」
ガルシアは、フンドラがチュー相手に受けたよりもザイアスに多くの苦戦を強いたが、それでもジャッジのロビン・テイラー(119-109)、トム・シュレック(118-110)、トニー・パオリロ(116-112)の全員が大差でザイアスの勝利を支持した。
身長198cmのフンドラは、チュー戦勝利後の記者会見で、ザイアス対ガルシア戦の勝者との王座統一戦に前向きであると語っていた。WBOは、フンドラがチューとの再戦を受け入れたことで、ランキング1位のザイアス(元・フンドラの指名挑戦者)と2位のガルシアによる12回戦を指令した。
ザイアスは、土曜夜に行われるはずだった指名試合の交渉を破棄したのはフンドラ陣営の責任だと非難している。
「それが実現しなかったのは、あのチームがやる気がなかったからだ」と、ザイアスはガルシア戦前に『ザ・リング・マガジン』に語った。「彼らは別の道を選んだ。こっちは相手の希望すべてに応じた。ただひとつ、リハイドレーション条項だけは断った。それ以外は全部OKしたのに、それでも彼らはやりたくなかった。だけど俺が世界王者になった今、話は全く違ってくる」
Keith Idecは『ザ・リング』のシニアライターおよびコラムニストである。X(旧Twitter)@idecboxingで連絡可能。