実績豊富なカナダのアマチュア、ワイアット・サンフォードが、木曜夜にモントリオールのモントリオール・カジノでショーン・アーチャーを相手にプロデビュー戦を迎える。
ヘッドギアとベストを脱ぎ捨て、新たなキャリアの章を迎えることになったサンフォードは、プロの舞台への挑戦を歓迎している。
「楽しみにしてるよ。またカナダで試合ができるのは本当に嬉しい」とサンフォードは「ザ・リング・マガジン」に話した。「Eye of The Tigerと一緒にやれてすごくハッピーだし、いい試合になるといいな」
サンフォードは昨年夏、パリで銅メダルを獲得し、1996年のデビッド・デフィアグボン以来、カナダのボクサーとして初めてオリンピックメダルを手にした。
「最高の経験だったし、めちゃくちゃ嬉しかった」と彼は言った。「いいパフォーマンスができたし、すべての試合で全力を出した。最後の試合(準決勝のソフィアン・ウミア戦)では結果はついてこなかったけどね。」
「全体的なパフォーマンスはすごく良かったし、次のステップが楽しみだよ。」
26歳のサウスポーであるサンフォードは、年代別で複数のカナダ国内タイトルを獲得し、2022年のコモンウェルスゲームズで銅、2023年のパンアメリカンゲームズで金メダルを手にし、2019年の世界選手権、2020年(延期された2021年)と2024年のオリンピックにも出場した。そんな彼も、プロを目指していたわけではなかったと明かしている。
「何年もの間、プロになりたいとは思ってなかった。カナダ代表として戦いたいっていう気持ちが強かったんだ。でも数年前に、代表としてもプロとしても両立できるっていう制度ができて、そこで初めてプロを意識し始めた」と彼は語った。「パリを目指してるときには、もうプロ転向を考えてたし、大会が終わってから妻と話して、『よし、プロになろう』って決めたんだ。」
アマチュア時代のサンフォードは、さまざまな階級を転々としていた。その経験と、約140戦に及ぶアマチュアでの試合を通じて、自分にとっての自然な階級がどこなのかを見極めることができた。
「東京オリンピックのときは152ポンドで、パリでは139ポンドまで落としたんだ」と彼は説明した。「実際には東京のときは146ポンドくらいしかなくて、あのときは階級にしては小柄だったよ。オリンピックが終わった瞬間にコーチたちに言ったんだ。『もうこの階級では戦わない。もっと下の階級に落とす』って。それからアマチュアで階級を下げて以降、出場した大会はすべて表彰台に上がってる。だからプロでも140とか135が自分にとってのベストな階級だと思ってるんだ。」
「今回の試合は140ポンドでやるけど、何試合かしたあとに135ポンドまで落とす予定。でも、自然体で言えば自分は140の方が合ってるんだ。」
ノバスコシア出身のサンフォードは、シンクロナイズドダイビングの選手パメラ・ウェアと結婚している。ウェアのペアであるジェニファー・アベルは、元IBFミドル級王者デビッド・レミューの妻でもある。サンフォードはまず地元でブラッド・ロスとトレーニングを行い、その後モントリオールのキャンプに移り、ヴァンサン・オークレールの指導のもとで本格的な調整に入る予定だ。
アマチュアとプロの世界には大きな違いがあることを、サンフォードは素直に認めている。自分のリズムをつかむまでには、多少の調整が必要になるかもしれないとも話している。
「自分の場合、これまで負けた試合の多くは、あと1~2ラウンドあれば勝ててたと思う。だから、ラウンド数が多くなるのは嬉しいね。自分はスロースターターなところがあるから、助かると思うよ。でも、記者会見とか計量とか、いろいろとアマチュアとは違うからね。慣れるまで少し時間がかかるかもしれないけど、楽しみにしてるよ。」
Eye of The Tigerのカミーユ・エステファンは、今回の新たな契約に満足している。
エステファンは「ワイアットは誰とでも契約できたはずだけど、彼はカナダで戦いたかったんだと思う」と語った。「彼はプロ向きの、とても魅力的なファイターだよ。木曜の夜が待ちきれないね。チーム全員がワクワクしてるし、彼はきっと遠くまで行く選手になると思ってるよ。」
アサノウ対パテラ戦を含むアンダーカードの試合は、米東部時間午後6時30分/西部時間午後3時30分よりESPN+で放送される予定だ。
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