BBCによると、著名なトレーナー兼マネージャーであるステフィ・ブル(写真左端)が、コカイン供給の共謀罪で有罪判決を受けたという。
本名アンドリュー・バルクロフトのブルは、2月28日にシェフィールド刑事法院で陪審によって有罪とされ、それ以降、勾留されている。
ドンカスター出身の48歳、ステフィ・ブルは容疑を否認していたが、報道によれば、4日間の裁判を経て陪審は全会一致で有罪評決を下した。ブルは共犯とされるベンジャミン・ウィリアムズとともに、8月26日に同じ裁判所で判決を受ける予定となっている。
バルクロフトはヨークシャーのボクシング界で重要な存在であり、
テリー・ハーパーを3階級で世界王者へと導いただけでなく、
マキシ・ヒューズやジェイミー・マクドネルといった選手たちのキャリアにおいても重要な役割を果たしてきた。
トレーナー兼マネージャーに転身する以前、“スーパーソニック”ことバルクロフトはプロとして37戦のキャリアを積み、2007年には後のライトウェルター級統一王者アミール・カーンと対戦し、敗れている。
裁判では、バルクロフトが暗号化通信ネットワーク「エンクロチャット」を使い、「ヤミーカブ(Yummycub)」という偽名で「多量の」コカインを購入していたとされる経緯が明らかにされた。これに対しバルクロフトはその主張を否定し、代わりに「自宅に時折泊まっていたボクサーの一人が“ヤミーカブ”だった可能性がある」と主張したが、具体的な名前は挙げなかった。
ブルと関係のあるいかなるボクサーについても、不正行為への関与が示唆されたことは一切ない。
共犯のウィリアムズは、コカイン供給の共謀、供給目的でのコカイン所持、供給目的での大麻所持、ならびに犯罪収益の所持について有罪を認めている。
ウィリアムズは、8月の判決を前に条件付きで保釈されている。イングランドおよびウェールズの量刑評議会によれば、クラスA薬物の供給共謀罪には最長で16年の懲役刑が科される可能性がある。