殿堂入りボクサーで元ヘビー級王者のウラジミール・クリチコは、2017年以来試合をしておらず、3月に49歳になる。

しかし、クリチコが引退を撤回し、再びヘビー級戦線に復帰するための大きな流れが生まれているようだ。

クリチコは最近、IBF王者のダニエル・デュボアと対戦するオファーを受けたが、その話し合いは短期間で終わった。引退後、1996年のオリンピック金メダリストは自身の名声を活かし、ウクライナの対ロシア戦争支援に尽力している。

今週、クリチコは同胞オレクサンドル・ウシクとタイソン・フューリーの再戦のため、サウジアラビアのリヤドで中心的な存在となっている。

集まったメディアが「ドクター・スチールハンマー」に対し今後の試合について問い詰める中、クリチコは自身の立場を明確にするためにSNSを活用した。

「最近、復帰の可能性について多くの噂があります」とクリチコはXに投稿した。「現時点では、自分のボクシング復帰には関心がなく、ロシア人がウクライナの外へ、自国へ戻ることに関心を持っています。」

「そして、はっきり言っておきますが、私はトレーニングをやめたことは一度もありません。だから、もし試合があれば、すぐにでも準備はできています。しかし、今週末はただ才能あるウクライナ人の試合を観戦するだけです。頑張れ、ウシク！スラバ・ウクライニ！」

クリチコは今週、別々の声明の中で、ウシクが勝ち続けることで自分が引退を維持できることを望んでいると語った。

「私は挑戦を受けることができる。まだやれる。いつでも準備はできている」とクリチコは語った。

もしクリチコが復帰し世界タイトルを獲得すれば、ボクシング史上最年長のヘビー級王者となり、ジョージ・フォアマンの記録を更新することになる。フォアマンは1994年、45歳でマイケル・ムーラーをKOし王座を奪取した。

長期にわたりヘビー級王者として君臨したクリチコは、最終的に65勝（53KO）5敗の戦績でキャリアを終えた。

彼は最後の2試合でアンソニー・ジョシュアとタイソン・フューリーにそれぞれ敗れた。

Manouk Akopyan『ザ・リング　マガジン』の主任ライターである。XおよびInstagramで彼をフォローしよう。