テレンス・クロフォードのスーパーミドル級“完全統一世界王者”としての在位期間は、わずか3か月足らずで終わった。
タイ・バンコクで開催された第63回WBC年次総会では、水曜日のセッションで、全18階級に関する最新の状況、指名挑戦者、そして各種案件の説明が行われた。
その中で最も大きなニュースは168ポンド級に関するものだった。
『ザ・リング』誌のPFPトップであるクロフォード(42勝0敗、31KO)が、直近2試合の制裁料(サンクションフィー)を支払わなかったため、WBC王座を剥奪されたと発表されたのだ。
説明によると、
9月13日に行われた“長期王者カネロ・アルバレスに判定勝ちした”レガシーを大きく高めた試合では、本来の3%から0.6%へ制裁料を引き下げる提案までされたにもかかわらず、何度連絡してもクロフォード側から返答はなかったという。
そのため、現暫定王者の
クリスチャン・ンビリ(29勝0分1無効試合、24KO)は、空位となった王座をかけて
ハムザ・シーラズ(22勝0分1無効試合、18KO)と対戦するよう指令を受ける。ランキング1位のカネロは肘の手術からのリハビリ中で、早くても4月までは復帰しそうにない。
クロアチアの強打者ルカ・プランティッチ(13勝0敗、10KO/最新ランキング7位)は、11月23日にアルバニアで自身の保持する小タイトルを防衛した後、次戦でランキング3位の
ハイメ・ムンギア、もしくは最近ンビリと戦った
レスター・マルティネスのどちらかと、次期挑戦者決定戦を行う予定だ。
ザ・リング誌のマイク・コッピンガーが先月報じたように、ンビリ対ムンギア戦は交渉が進んでいた一方、昨年WBCの地域タイトルを獲得したマルティネスは、メキシコシティで行われた同機構の式典で、象徴であるグリーン&ゴールドのベルトを模した指輪を授与された。