WBCボクシング・グランプリは本日も開催され、いよいよベスト16が出揃った。
フェザー級、スーパーライト級、ミドル級、ヘビー級の選手たちが、12月20日に行われる決勝戦への切符を懸けて戦っている。
各試合は3分6ラウンド制で行われる。引き分けは認められず、ラウンド終了時に優劣がつかない場合は、質的採点システムによって勝者が決定される。
試合結果は以下の通りである。
スーパーライト級
- ムジビロ・トゥルスノフ 判定6ラウンド2-1でダニーロ・ロザンに勝利(MD6)
トゥルスノフとロザンは一日の幕開けを飾る激しい試合を展開した。トゥルスノフのプレッシャーと手数が勝敗を分け、彼はスーパーライト級決勝進出一番乗りを果たした。トゥルスノフ(9勝0敗、2KO)は、5人のジャッジのうち4人の採点で59-55が2人、58-56が2人というスコアで勝利を収めた。一方、ロザン(15勝1敗、9KO)にとってはプロキャリア初の黒星となった。
- カルロス・ウトリア 1ラウンドKOでンテテレロ・ンコシに勝利(TKO1)
ウトリアは圧倒的な勢いを維持し、これまでで最も印象的なパフォーマンスを披露した。試合開始からわずか2分足らずでンコシをストップしたのである。ウトリア(13勝0敗、11KO)は、右ストレートをヒットさせた後に左フックを重ね、ンコシ(10勝3敗、5KO)をロープ際までよろめかせた。ウトリアの連打を受けたところで、レフェリーのヘクター・アフーが1ラウンド残り1分23秒の時点で試合をストップした。
決勝戦カード:トゥルスノフ対ウトリア
フェザー級
- ムハメト・カミリが1ラウンドTKOでヨニ・バルベルデに勝利した。(TKO1)
カミリはヨニ・バルベルデ・ジュニアを1ラウンドでストップし、決勝への切符を手にした。1ラウンド中盤、カミリ(17勝0敗1分、8KO)はバルベルデ(16勝1敗、3KO)の顎に強烈な左ストレートを叩き込み、バルベルデはぐらつきながら立ち上がった。しかしその後、カミリの連打が炸裂し、レフェリーのジョエル・スコビーがラウンド終盤で試合を止めた。この勝利はカミリにとってグランプリでの初のTKO勝ちである。
左ボディフック2発がモスケーダの決勝進出を決定づけた。第5ラウンド残り1分、モスケーダ(12勝0敗、10KO)はマイテ(8勝2敗1分、3KO)のレバーに左フックを叩き込み、マイテは痛みにうずくまるように倒れた。マイテは立ち上がったものの、ロープ際で打ち合おうとした瞬間に再びモスケーダの左がクリーンヒット。今度は立ち上がることができなかった。このストップ勝ちは、モスケーダにとってグランプリでの2度目のKO勝利となった。
決勝戦カード:モスケーダ対カミリ
ミドル級
- デレク・ポメルロー 判定6ラウンド2-0でカルロス・シニステラに勝利(MD6)
ポメルロー(15勝0敗、11KO)は、僅差のマジョリティ・デシジョンでシニステラ(13勝2敗、10KO)を下し、ミドル級第1号の決勝進出者となった。5人のジャッジのうち3人が58-56でポメルローを支持し、1人が58-57、もう1人が57-57のドローという採点であった。
- ディラン・ビッグス 判定6ラウンド3-0でランスロット・ド・ラ・シャペルに勝利(UD6)
ビッグスは試合を通して主導権を握り、明確な判定勝ちを収めた。2人のジャッジが59-55、別の2人が58-56、さらに1人が60-54でビッグス(17勝1敗、9KO)を支持した。ド・ラ・シャペル(17勝2敗2分、5KO)は健闘したものの、明確にポイントを奪われる形となった。
決勝戦カード:ポメルロー vs ビッグス
ヘビー級
- ダンテ・ストーン対ケビン・ラミレス(結果未定)
- キートン・ゴメス対アフメド・クルニッチ(結果未定)