WBCボクシング・グランプリ第1フェーズ最終日、舞台はリヤド。ついにヘビー級の番が回ってきた。
これまでにフェザー級、スーパーライト級、ミドル級の激闘が繰り広げられてきたが、今夜はBLVDシティ・グローバル・シアターで“ビッグボーイ”たちが主役の座に躍り出る。
今大会のルールでは引き分けは存在せず、6ラウンド終了時にスコアが同点の場合は“定性的採点方式”によって次ラウンド進出者が決定される。
以下、最新の結果を随時更新中――
ラジズベク・ムロジョノフ(6勝0敗、6KO)vs マーヴィン・メンドーサ(6勝2敗1分、1KO)
パリ五輪2024金メダリストのムロジョノフが、明らかに力の差がある10代のメンドーサを相手に快勝。初回で鼻を骨折したと見られるメンドーサは、そこから1ラウンド半持ちこたえたが、3回にムロジョノフの強烈なアッパーカットを浴びて試合はストップ。
ムロジョノフ TKO3
ユーネス・バーラ(3勝0敗、2KO)判定勝ち モーテン・ギスコフ(4勝1敗、3KO)
激闘の6ラウンドを経て、バーラが接戦を制す。両者ともに重いパンチを応酬し合い、3人のジャッジが57–57のドローと採点。大会規定により“定性的採点方式”に移行し、バーラに5–3が2票、6–5が1票入り、リング中央で歓喜に包まれた。
バーラ 判定勝ち(UD6)
マルコ・ミルン(1勝0敗)vs エムルラ・カヤ(6勝1敗、4KO)
この日のKO賞候補。ミルンが初回早々、左フック一閃でカヤを粉砕。開始からわずか数分で試合は終了した。
ミルン TKO1
ケイトン・ゴメス(11勝3敗、9KO)vs ロベルト・メディナ(5勝3敗、1KO)
またもや早期決着。ゴメスがメディナのこめかみに強烈な右を叩き込み、メディナはキャンバスに崩れ落ちた。レフェリーは即座に試合を止めた。
ゴメス TKO1
アリヤ・メシッチ(2勝0敗、2KO)vs デンゼル・オニャンゴ(5勝0敗、3KO)
メシッチがオニャンゴを圧倒。開始数分のうちに正確な右を何度も打ち込み、ケニア人のオニャンゴはロープ際でふらつきながら防戦一方。レフェリーが割って入り試合を止めた。
メシッチ TKO1
リーガン・アパヌ(2勝0敗、1KO)vs パヴォル・フリヴナク(5勝2敗、2KO)
アパヌが接戦の末、判定勝利を挙げて激しく喜びを爆発させた。1人のジャッジは57–57のドローと採点したが、残りの2人は59–55、57–55でコンゴ出身のアパヌを支持。白熱の6ラウンドを制した。
アパヌ 判定勝ち(MD6)
ヴィタリー・スタルチェンコ(10勝0敗、6KO)vs ディラン・ラジッチ(0勝1敗)
時に荒れた展開となったが、最終的にはスタルチェンコがプロデビュー戦のラジッチを相手に危なげなく勝利し、次ラウンドへの切符を掴んだ。スコアは57–52、56–53、56–53。
スタルチェンコ 判定勝ち(UD6)
エミリアーノ・メンドーサ(4勝0敗1分、1KO)vs ウー・ペンヤン(1勝0敗、1KO)
激しい打ち合いとなったこの一戦は、メンドーサが接戦を制す。両者ともにパワーパンチを応酬したが、より的確なパンチを着実にヒットさせたのはアルゼンチンのメンドーサ。スコアは57–56、58–55、58–55の3–0で判定勝ち。
メンドーサ 判定勝ち(UD6)
アフメド・クルニッチ(4勝0敗、3KO)vs ヨルディ・バレンスエラ(6勝3敗1分、2KO)
バレンスエラは序盤に鋭いカウンターを当てて好スタートを切ったが、3回に入ってクルニッチの体格差が明確に表れ始めた。ボスニアのクルニッチはプレッシャーを強め、ボディと顔面に強打を集め、バレンスエラを膝つかせる。バレンスエラは9カウントで立ち上がったものの、レフェリーが試合を止めた。
クルニッチ TKO3
デヴォン・ヤング(8勝0敗、7KO)vs パウロ・ユスキフ(6勝1敗、2KO)
アメリカのデヴォン・ヤングが、2ラウンドに衝撃的な右ストレートでユスキフを粉砕。その直前には、右の連打でウクライナ人を後退させ、最後の一撃で完全にキャンバスへ沈めた。
ヤング TKO2
ダビデ・ブリト(7勝1敗、3KO)vs クレマン・ジレ(7勝2敗1分、2KO)
ブリトがフランスのジレを完封し、危なげない判定勝利を収めた。試合は全体的に淡々と進み、ジレはイタリア人ブリトのプレッシャーとパワーショットに苦戦し、反撃の糸口を掴めないまま全ラウンドを失った。スコアは3者ともに60–54。
ブリト 判定勝ち(UD6)
ジョナサン・ベガラ(8勝2敗、4KO)vs スティーヴン・トーレス(7勝2敗1分、7KO)
アルゼンチンのベガラが、ジャブとパワーパンチを効果的に使って終始主導権を握り、3人のジャッジすべてが60–54をつける完勝劇を演じた。
ベガラ 判定勝ち(UD6)
ペーター・ラーツ(12勝0敗、9KO)vs ミカエル・ピロトン(10勝0敗、4KO)
最後はスタミナ切れの様子も見せたが、ペーター・ラーツがピロトンを判定で下し、2回戦進出を決めた。ジャッジ3者ともに59–55をつける明確な勝利。
ラーツ 判定勝ち(UD6)
ツォトネ・ロガヴァ(11勝0敗、8KO)vs ルイス・クラーク(6勝2敗、3KO)
本日のオープニングバウトからいきなりストップ決着。ロガヴァが豪州のクラークに対し激しいボディアタックを展開し、まずは8カウントを奪取。その後も一方的な展開となり、1分後にレフェリーが試合を止めた。ロガヴァ TKO2。