ヴィト・ミエルニツキ・ジュニアが土曜夜、サウジアラビア・リヤドという大舞台で再びフルラウンドに持ち込まれることは、彼が一番望まない展開だった。
23歳のミドル級コンテンダーは、ANBアリーナで行う
「ザ・リングIV:ナイト・オブ・ザ・チャンピオンズ」カードの10回戦で、サミュエル・ンモマに対してまたもや判定勝ちに向かっているように見えた。だが無敗だったナイジェリア人を何度も揺さぶった末に、ミエルニツキは第9ラウンド終盤で試合を最終ラウンドまでもつれ込ませないよう決着をつける。
モエルニツキは右を当ててから左フックを決め、9ラウンド終了直前にンモマを背中からまっすぐ倒す。ンモマはヘクター・アフ主審のカウント中盤で立ち上がるが、指示にうまく反応しなかったため、アフ主審は試合を打ち切る。
ロゼランド(ニュージャージー)出身のミエルニツキ(22勝1敗、13KO、1無効試合)は、ラウンド終了後もカウントが継続したため、9ラウンド3分09秒でTKO勝利が宣告される。ミエルニツキがKOを挙げるのは、2023年12月にサリム・ラルビを初回で仕留めて以来となる。
イタリア・ノヴァーラ在住のンモマは21勝1敗(5KO)に後退する。
ミエルニツキはンモマを仕留める前のラウンドでも、8ラウンド終盤にジャンピング左フックを決め、ロープ際に下がったンモマを揺さぶる。さらに第8ラウンド残り2分弱で右をヒットさせる。
ミエルニツキのトレーナー、ロニー・シールズは8ラウンドで主導権を完全に奪うよう指示するが、ミエルニツキは試合中に痛めたと伝えていた右手を使うことをためらっているように見える。
7ラウンド残り15秒では、ンモマがクリーンな右を2発ヒットさせる。
6ラウンドでは、残り35秒あたりでンモマの左アッパーがミエルニツキをとらえる。しかしミエルニツキも、残り10秒ほどで右を返す。
5ラウンド終了後、ミエルニツキは右手を痛めたとシールズに伝える。さらに5ラウンド残り2分03秒で、ミエルニツキは手と膝をついて倒れるが、アフ主審はンモマが後頭部方向から押しただけだと正しく判断し、ノーダウンとする。
4ラウンド開始約50秒で、ミエルニツキの右がこめかみに当たり、ンモマがぐらつく。さらに30秒後にも右を受け、ンモマはロープをつかんで立つような状態になる。
3ラウンド中盤では、ミエルニツキが右を打ち抜いてンモマをロープへ後退させる。ラウンド序盤にはブレイクの指示が出た直後に手を出したとして、アフ主審がミエルニツキを注意する場面もある。
2ラウンド開始45秒ほどで、ミエルニツキの左フックがンモマにヒット。さらにその約40秒後には、ジャブから右をクリーンに決める。
両者は初回のほとんどをジャブの差し合いとポジションの取り合いに費やすが、ンモマはラウンド終了数秒前に右アッパーをねじ込む。
5か月前、ミエルニツキは同じく無敗だったカミル・ガジエリク(19勝1敗、4KO)を3ラウンドでダウンさせ、6月21日にニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターで行う10回戦メインイベントを判定で制している。
Keith Idecはザ・リングの上級ライター兼コラムニストで、Xでは @
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