以前に引退の可能性をほのめかしていたが、リング誌と統一ヘビー級王者の
オレクサンドル・ウシクは2026年も戦い続ける。
しかし、38歳のウクライナ人が望む相手は一部の人にとって意外かもしれない。
「来年も間違いなく戦い続けたい。ボクシングを続ける。
デオンテイ・ワイルダーと戦いたい」とウシクは Boxing King Media に語る。「自分にとってすごく興味深い。[ワイルダー] は世界王者の男で、とても有名な男で、強い男で、この10年で最も偉大なヘビー級ファイターの一人だと思う」
ウシク(24勝0敗、15KO)と、5年間WBC王座を保持したワイルダーは、ここ数年ほとんど対戦の噂が上がってこなかった。というのも、過去4年間でウシクが
アンソニー・ジョシュア、
タイソン・フューリー、
ダニエル・デュボアをそれぞれ2度ずつ破って階級の頂点へ駆け上がった一方で、ワイルダーは下り坂に入っていたからだ。
40歳のワイルダー(44勝4敗1分、43KO)は、過去5年間で6試合中4試合に敗れ、そのうち3試合は激しいストップ負けだった。
タイソン・フューリーとの三部作を終えた後、
ワイルダーは
ジョセフ・パーカー戦(2023年12月の判定負け)と、
ズレイ・チャン戦(2024年6月の5回TKO負け)で明らかに衰えを見せた。
「もしその時までウシクが現役でいれば、迷う必要なんてない」と
ワイルダーは6月のハンドン戦前の取材でリング誌に語る。「実現したら最高だと思う。彼が準備できているなら俺は戦う。……来年はサプライズだらけになるかもしれない。彼は前にも俺と戦いたいと言っていたし、今もその気持ちでいてくれたらいい。彼がやってきたことは素晴らしいし、俺は彼を誇りに思う。俺が危険すぎて得られなかったチャンスを、彼は掴んだからね。」
ウシクが今後選べるトップレベルの相手は多くない。
ウシクは最近、義務挑戦者
ファビオ・ウォードリーとの防衛戦を行う代わりにWBO王座を返上した。制裁団体は、ウォードリー(20勝0敗1分、19KO)が
10月25日にパーカーを逆転ストップしたことを受け、暫定王者から正規王者へ昇格させた。
ウシクは、ウォードリー戦を追わなかった理由について説明する。
「いいか、ボクシングはスポーツでありビジネスだ」とウシクは語る。「もしパーカーが勝っていたら、自分にとって興味深い試合になった。でも勝ったのはウォードリーで、自分にとって興味のある試合ではなかった。ウォードリーのパフォーマンスには驚かなかった。彼とは一緒に練習したことがあるし、いいファイターで、すごくいい男だ。彼をリスペクトしている。また後で、もっと大きな舞台で戦えるかもしれない。」
Manouk Akopyan はザ・リング誌の主任ライター。X と Instagram では @ManoukAkopyan をフォローできる。