セバスチャン・フンドラと
ティム・ツィユーは、約16か月前に「年間最高試合候補」を演じたが、再び激突することになった。
フンドラとツィユーは、7月19日にラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催されるマニー・パッキャオ対マリオ・バリオス戦のコーフィーチャーで再戦する。今回は、フンドラがツィユーからスプリット判定で勝利し獲得したWBCジュニアミドル級王座をかけた試合だ。
リマッチの重みはツィユーにも重くのしかかっている。プロ初黒星の雪辱の機会は、元統一王者としての彼をさらに奮い立たせている。
「始めた場所から再スタートするつもりだ」とツィユーは語った。「フンドラは本当にすごいファイターで、154ポンドの現王者だと思うが、俺の番が来た。ファンには素晴らしい試合を見せるよ。」
ツィユー(30歳)とフンドラ(27歳)は、2024年3月30日に初対決を果たした。フンドラは、前統一ウェルター級王者キース・サーマン・ジュニアの代役として12日間の準備期間で出場した。ツィユー(25勝2敗18KO)は序盤の2ラウンドを優勢に進めていたが、第2ラウンド終盤に頭部をフンドラの肘に打ち付けられた。
オーストラリア出身のツィユーは、その時ひどい裂傷を負い、試合中ずっと血まみれだった。ツィユーとフンドラ(22勝1敗1分14KO)は血だらけで、タイトルマッチとは思えないホラー映画のような試合となった。「炎の塔」と呼ばれるフンドラは、その後のラウンドでツィユーと激しい攻防を繰り広げた。
最終的に6フィート5インチのフンドラは十分な戦いぶりを見せ、ツィユーからWBCとWBOのジュニアミドル級王座を奪い取った。
「相手の感触は感じた」とツィユーは語った。「計画通りに進んでいるように思えた。過去のことは振り返れないが、前に見せた自分を取り戻さなければならない。」
「このスタイルに向けて10週間の準備期間があったのは幸運だ」と彼は付け加えた。「対戦相手が二週間後にフンドラだと分かってからの切り替えは大変だが、それを言い訳にはしない。しっかり戦略を練り直し、前回のミスを修正して、今回は勝ちにいく。」
これまでの戦い以降、フンドラは一度タイトル防衛戦を行い、3月22日にコーデール・ブッカーを4回ストップした。
フンドラはブッカー戦後、WBO王座を返上し、
ザンダー・ザヤスとの指名挑戦者戦に向かわず、ツィユーとのリマッチを選択した。
ツィユーは2024年10月19日に、無敗のIBFジュニアミドル級王者
バフラム・ムルタザリエフに挑戦したが、4度のダウンを喫し、3回終了TKO負けを喫した。
ツィユーは2025年4月5日に地元でジョーイ・スペンサーを4回TKOで下し、見事に復活を果たした。
そして今、フンドラとツィユーの道は再び交差する。ツィユーにとって、このリマッチは単なるタイトル奪還の機会ではない。プロ初黒星の雪辱であり、過密な154ポンド級の頂点での存在感を再確認する戦いでもある。
そして、もしフンドラとの過酷な戦いを再び耐え抜くことが必要なら、ツィユーは喜んでそれを受け入れる覚悟だ。
「もう準備はできている」と彼は語った。「もし明日試合があると言われたら、すぐにでも戦う。気にならない。俺はそういうことは考えていない。相手が自分との肉体的に厳しい試合に備えるべきだ。俺はそれだけを考えている。」
「明日試合があると言われても、すぐにリングに上がる準備はできている。何も怖くない。相手こそが自分との激闘に備えるべきだ。そこに意識を集中している。」