clicked
経験豊富なロキシー・ヴェルドゥスコ、プロ5戦目に挑む
インタビュー
Thomas Gerbasi
Thomas Gerbasi
RingMagazine.com
経験豊富なロキシー・ヴェルドゥスコ、プロ5戦目に挑む
イアナ・ヴェルドゥスコは、自他ともに認めるドジャース愛にあふれた人物(彼女の言葉を借りれば「ドジャーブルーの血が流れてる」)。だからこそ、“ライトフック・ロキシー”が、ロサンゼルスの自宅を離れて、今週土曜に行われるセレネ・ローマン戦のためのトレーニングキャンプを、約2週間も離れたコネチカット州マンチェスターで行ったという話は、少し意外に聞こえた。

だが、アイルランドのスーパースター、ケイティ・テイラーから声がかかったとき──彼女は迷わず応じた。

「彼女は私のことを“今までで一番のスパーリングパートナーだった”って言ってくれて、『2年前にアマンダ(セラノ)と初めて戦った時にあなたのことを知っていればよかった』とも言ってくれたんです」と語るヴェルドゥスコ。彼女は、7月11日に予定されているケイティ・テイラー対アマンダ・セラノ第3戦に向けて、テイラーの調整を手伝いながら、自身も意外な地で貴重なトレーニングを積んでいた。しかし、質素なマンチェスターの「リング・オブ・チャンピオンズ・ソサエティ」ジムに到着した瞬間から、まるで何年もそこに通っていたかのような感覚に包まれたという。




「ジムに入った瞬間、『あ、ここは“家の匂い”がする』って言っちゃいました(笑)」とヴェルドゥスコは笑う。「まさに昔ながらのジムの匂い。あの場所は本当に素晴らしかった。そしてケイティと彼女のチーム、ロス・エナメイト・コーチは本当に謙虚な人たち。ケイティは、私がこれまで会った中で最も謙虚なファイター──レオ・サンタクルス以外でね。飾り気がなくて、謙虚で、カメラなんかもなくて、彼女とコーチだけ。ファイターとしてあるべき姿そのものだったわ。」

土曜夜を前に南カリフォルニアに戻った今も、ヴェルドゥスコはケイティ・テイラーとのスパーリングを振り返りながら興奮を隠せない。スパーリングでの交流は、彼女にとってこの試合、そしてその先の未来に向けた大きな励みとなった。

「彼女はこう言ってくれたの。『私があなたの年齢の時には、こんなことはできていなかったわ』って」とヴェルドゥスコは語る。「それに『あなたはタフで、世界チャンピオンになれる力を持っている』とも言ってくれて……彼女の口からそう言われたことは、本当に特別な意味を持ったし、ものすごくモチベーションになったの。」

今週土曜、カリフォルニア州サンタ・イネズのチュマシュ・カジノでメキシコのセレネ・ローマンと対戦するヴェルドゥスコは、コネチカットで学んだすべてをリングに持ち込むつもりだ。これがプロ5戦目となるが、それ以上の経験を感じさせるのも無理はない。彼女は長年アマチュアで活躍し、戦績は101勝6敗。だがCOVID-19のパンデミックによって進路が一時止まり、その後、自らの将来を見つめ直した末にボクシングを選び、2023年にプロへと転向した。



もしボクシングをしていなかったら、彼女はいったい今どこにいただろうか?

「FBI捜査官になりたかったの。連続殺人犯のプロファイラーね」とヴェルドゥスコは語る。「高校時代には社会正義や犯罪学の大学講座も受けてたの。だから、連続殺人犯に関わる仕事をしていたかも。それからスタント女優も。アクション映画なら何でもやりたいし、あとはMMAもね。」

伝説的格闘家ベニー“ザ・ジェット”ユキーデス、そしてその姉でこれまた伝説的なリリー・ロドリゲスを叔父・叔母に持つヴェルドゥスコは、ボクシングだけでなくキックや肘打ちも備えており、将来的にMMAに転向する可能性も十分ある。しかし今は、彼女の未来はボクシングにある。そしてその未来は明るい。とはいえ、無敗の23歳。焦りの気持ちはあるのだろうか?

――それはどうだろう?

「チーム次第、もちろん私自身にもよるけど、(プロモーターの)トム(・レフラー)が私をどう動かすか、もう計画はあるの」と彼女は語る。「私はもう8回戦に飛び込むつもり。小さなタイトルを目指していく予定で、もしかしたら階級も変えるかもしれないけど、それはまだ分からない。この試合が終わってからチームと話すつもり。でも私たちは一戦一戦を大事にしてるの。まだプロ5戦目だけど、すでにBoxRecでかなり上位にランクインしているし、あとは360プロモーションズとトムがどう進めるかにかかってるわ。」

成功するために必要な要素はすべて揃っている。そして何より、彼女には“戦える力”がある。加えて、豊富なアマチュア経験、優れたチーム、そして高いマーケティング性も持ち合わせている。言い換えれば、ヴェルドゥスコは“わかっている”のだ。23歳のボクサー全員がそうとは限らないし、33歳でもそれを理解できていない選手は多い。だが“ライトフック・ロキシー”は、子どもの頃からこの世界に身を置いている。だから彼女の「4戦4勝」という戦績だけに惑わされてはいけない。

「私はこの世界に19年いるの」と彼女は言う。「母(そしてコーチのグロリア“コーチG”アルバラード)は世界王者や元世界王者、男子選手たちを育ててきた。8歳の頃から私はこのビジネスの仕組みを見てきた。プロモーターやマネージャーがどう動くかも見てきた。だから、この世界ではもう結構なベテランよ。」

コメント

0/500
logo
リングで特別な体験を!世界中のボクシングの試合について、インサイド情報とともにスリリングな体験をお届けします。
logo
アプリをダウンロード
logologo
戦略パートナー
sponsor
ヘビー級パートナー
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
ミドル級パートナー
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
ライト級パートナー
sponsor
sponsor
sponsor
パートナー
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
プロモーター
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
sponsor
ソーシャルメディアのチャンネル
logologologologologologologo
© RingMagazine.com, LLC. 2025 全ての権利を保有