スティーブン・サンプターが地元のスーパーに入っても、メディアやファンに囲まれることはない。
しかし、マサチューセッツ州ローレンス出身の31歳は、9月10日にラスベガスのフォンテーヌブローでベク・ヌルマガンベトを倒せば状況が一変すると予想する。
「この勝利で多くのファンを獲得して、みんなを目覚めさせる。自分が何者かを世界に証明するために、この勝利が必要だ」とサンプターは『ザ・リング』に語った。
サンプター(11勝1敗1分、9KO)は、約1年前に厳しい立場に立たされていた。昨年3月、本来なら楽に勝てるはずだった試合で、7勝18敗2分のアントニオ・ルイス・ヘルナンデスとまさかのマジョリティ・ドロー。その数か月後には、スーパー・ミドル級の周辺ランカーとしてナジー・ロペスに判定で完敗した。
それ以来、サンプターは立て直し、2試合連続でKO勝利を収めている。ただし、その勝利は彼の評価を思うほど押し上げることはなく、9月の試合での結果がさらに重要になっている。
ヌルマガンベト(14勝無敗、12KO)は世界的に大きな知名度を持つわけではないが、無敗の戦績と、4月にエンカルナシオン・ディアスを初回で仕留めて記録を10連続KOに伸ばした勢いを誇る。
サンプターは普段、自分から何かを要求するタイプではない。しかし、ヌルマガンベトがどれほど強いかを理解しているからこそ、イメージ通りに事が運べば、まず求めるのは「リスペクト」だ。
「彼はこれまでに対戦した中でおそらく一番の強敵だ。でもだからこそ価値がある。だから彼を倒したら、自分には正当な評価が必要だ」とサンプターは語った。