マテウシュ・マステルナクは対戦相手の変更が3度あったが、ヨーロピアンクルーザー級王座を取り戻すという目標は変わっていない。
2012年にEBU王座を保持していたマステルナクは、当初レオナルド・モスケアに挑戦する予定だったが、王者が負傷により王座を返上。代わってアルトゥール・マンが登場したものの、彼も負傷で離脱し、その結果ジョエル・ジェコにチャンスが巡ってきた。
マステルナクとジェコは、ポーランド・ザコパネで土曜日に開催されるKnockout Promotionsのメインイベントで対戦することになった。
「2度目のヨーロピアン王者になるチャンスを得られてとても嬉しい」と、マステルナク(49勝6敗、32KO)はThe Ringに語った。
「彼(ジェコ)は体格(身長6フィート5インチ)のおかげで手強い相手だ。力もあり、キャリアも長く、経験豊富だ。
オリンピックのスーパーヘビー級金メダリストである
トニー・ヨカですら彼を倒すのにほぼ12ラウンドを要した。だから厳しい試合になると予想している。」
20年近いプロキャリアを持つ38歳のマステルナクは、元EBUスーパーミドル級王者のピオトル・ウィルチェフスキをコーチに迎え、ポーランド南東部ジェロニオフで合宿を行った。ヘビー級のダミアン・クニバや
マリウシュ・ワフともスパーリングを重ねてきた。
その経験と準備は、マンからジェコへの相手変更に対応する上で重要になる。
「マンはボクシング的にはより予測しやすいタイプだ」とマステルナクは説明する。
「手を焼かせはするが、教科書どおりに対応できる相手だ。
一方ジェコは、体格のせいでより型破りだ。手を下げ、ボディワークも良く、インサイドでも強い。最初から最後のラウンドまで集中を切らさず戦う必要がある。」
ノックアウト・プロモーションズのアンドリュー・ワシレフスキもまた、ジェコの方がマンより厄介な相手だと認めている。
「私の意見では、ジェコはマンよりずっと興味深い相手だ」とプロモーターは語る。
「ヨーロピアン王座を懸ける良い試合になるし、マテウシュは2度目のEBU王者になれるチャンスがある。
ジェコは大きく、力強く、パンチ力もある。簡単な仕事にはならないだろう。
今のマステルナクは自分を試し、自分の実力を確かめたいのだと思う。
昨年11月のフロイド・マッソン戦での出来は、相手のやりにくいスタイルのせいだったのか。それとも単なる調子の悪い日だったのか。あるいは年齢の影響が出始めているのか。彼はもう38歳だからね。
私はその答えを探る試合だと見ている。マステルナクにとって良いテストになるはずだ。」
ジェコ(19勝3敗1分、9KO)は2021年3月にヨカと対戦。その後は2試合のみで、1度はヘビー級、次は本来の適正階級に近いクルーザー級で戦っている。
質問やコメントは Anson([elraincoat@live.co.uk](mailto:elraincoat@live.co.uk))まで送り、X では @AnsonWainwr1ght をフォローできる。