無敗のUFCライト級王者で元フェザー級王者でもあるイリア・トプリアは、世界最高峰の総合格闘技団体で瞬く間に主役の座を確立した。
トプリアは、アレクサンダー・ヴォルカノフスキー、マックス・ホロウェイ、チャールズ・オリベイラといった将来の殿堂入り確実なファイターを連続でノックアウトし、その卓越したボクシングスキルを武器に、パウンド・フォー・パウンドのスターであることを証明してきた。
UFCとボクシングの相乗効果が高まり続ける中で、TKO傘下で
最近立ち上がったズッファ・ボクシングにダナ・ホワイトが関与していることもあり、トプリア(17勝0敗、7KO、8サブミッション)は、かつてUFCの顔であったコナー・マクレガーが2017年に
フロイド・メイウェザー・ジュニアと対戦したように、自身もプロボクシングデビューを熱望している。
「UFCとの契約が残っていても、ボクシングの試合に出たいとお願いすることはできる。コナーもやったんだから、俺にもできるはずだ。ボクシングに挑戦してみたい」とトプリアは、YouTubeのインフルエンサーグループ『ネルク・ボーイズ』のカイル・フォージャードに語った。
「
カネロ・アルバレスと
テレンス・クロフォードの勝者と戦いたい。カネロは俺のアイドルだったから。みんなに敬意はある。でも、挑戦してみなければ分からない。なぜダメなんだ?できると思ってる。もしチャンスがあるなら、ぜひやってみたい」。
「新しい世界を体験してみたい。やるなら“今”が最高のタイミングだと思う。もしかしたら、俺が初めてボクシングの世界王座を獲るUFCファイターになるかもしれない。さあ行こう、トゥルキ・アル・シェイク。俺は心からやりたいし、素晴らしい経験になるはずだよ」。
トプリアは以前145ポンド級(フェザー級)の王者で、現在は155ポンド級(ライト級)のタイトルを保持し、今後は170ポンド級(ウェルター級)制覇も視野に入れている。
WBA/WBC/WBO/IBF統一スーパーミドル級王者のカネロ・アルバレスと、P4Pキングのテレンス・クロフォードは、9月13日にラスベガスでNetflixによる“スーパー・ファイト”で激突する。6月の記者会見では、アルバレスにトプリア戦の可能性についての質問が飛んだ。
「まず最初に言いたいのは、彼の試合をフルで見たことはない。でも、彼のことは本当に好きだし、リスペクトしている。彼が俺の戦い方を参考にしてくれていることに感謝してるよ」とアルバレスは語った。
「俺に似たようなファイターがいるのを見ると、素直に嬉しい。でも、まずはクロフォードとの試合に集中しないといけない。順番が大事だからね」。
Manouk Akopyanは『ザ・リング』誌のリードライター。X(旧Twitter)とInstagram:@ManoukAkopyan をフォロー。