クラレッサ・シールズは、土曜夜にミシガン州デトロイトのリトル・シーザーズ・アリーナで開催されるDAZN興行で、ヘビー級4団体統一王座の初防衛戦に臨む。対戦相手は2階級王者の
ラニ・ダニエルズ。
3度の4団体統一と2度の五輪出場歴を誇るシールズが、現IBF女子ライトヘビー級王者ダニエルズと拳を交える前には、アンダーカードで4試合が行われる。その中には、元ミドル級世界王者ト
ニー・ハリソンの約2年ぶりの復帰戦も含まれており、彼はエドワード・ウロア・ディアスと10回戦のミドル級戦を行う予定だ。
最新のリトル・シーザーズ・アリーナでの試合結果を以下で随時更新中…
トニー・ハリソン、最終盤のダウンを乗り越えてユナニマス判定勝ち
約3年ぶりの勝利を挙げたトニー・ハリソン(30勝4敗1分、21KO)は、試合終盤に緊迫した場面を迎えながらも、エドワード・ディアス(15勝7敗、12KO)との10回戦ミドル級マッチで判定勝利を収めた。
ハリソンは第9ラウンド終盤に左フックと右ストレートを浴びてダウンを喫したが、すぐに立ち上がりラウンド終了のゴングを聞いた。最終回にはディアスが再び攻勢を仕掛けるも、ハリソンはインサイドでの鋭いパンチで逆にペースを奪い返した。
試合全体を通して、ハリソンはジャブやフック、アッパーでディアスを的確にとらえ、両距離で優位に立ち続けた。CompuBoxの集計によると、ハリソンのヒット数は213発、ディアスは53発と大差だった。
ジャッジの採点は以下の通り:
* ヴィンセント・サンティーノ:98-91
* ジェラルド・ホワイト:97-92
* ローズ・グロス:96-93
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プライス・テイラー、圧倒的判定勝ちもショーボート多めの内容
ブルックリン出身のヘビー級プロスペクト、プライス・テイラー(9勝0敗、6KO)は、ロバート・シムズ(12勝5敗1分、3KO)に対してユナニマス判定勝ちを収めた。3人のジャッジ全員が80-72と採点する完封勝利だった。
試合ではテイラーが挑発や見せ技を多用しつつも、終始クリーンで効果的なパンチをヒット。第6ラウンドにはシムズにダメージを与えたように見えたが、KOには至らなかった。これでテイラーは4試合連続KO勝利に続き、今回の判定勝ちで無敗をキープした。
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サマンサ・ワージントン、ピトーとの激闘制しWBO暫定王座を獲得
WBO女子ジュニアウェルター級暫定王座決定戦では、サマンサ・ワージントン(12勝0敗、7KO)がビクトワール・ピトー(14勝3敗、2KO)との接戦を制し、マジョリティ・デシジョンで勝利した。
試合は序盤から激しい打ち合いとなり、ワージントンのカウンターとボディ攻撃が効果を発揮。終盤にはピトーが大きなパンチをヒットさせて巻き返しを図ったが、前半のラウンドで稼いだポイントがワージントンに軍配を上げた。
ジャッジの採点:
* ローズ・グロス:99-91(ワージントン)
* グロリア・マルティネス・リッツォ:96-94(ワージントン)
* パスクワーレ・プロコピオ:95-95(引き分け)
※同階級の正規王者はケイティ・テイラー。
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カロリーヌ・ヴェール、完封勝利でWBCシルバー王座獲得
WBCフェザー級タイトル挑戦者決定戦では、カロリーヌ・ヴェール(10勝1敗、0KO)がリシア・ボウデルサに対して終始試合を支配し、ユナニマス判定でWBCシルバー王座を獲得した。
ジャッジの採点は以下の通り:
* ヴィンセント・サンティーノ:99-91
* ジェラルド・ホワイト:99-91
* パトリック・シュミット:98-92
ヴェールは巧みな角度とフットワーク、正確なパンチでボウデルサを圧倒。全体のパンチ数では158対60、パワーパンチでは105対32と大差をつけた。
なお、試合は荒れる場面もあり、レフェリーのユルゲン・ランゴスが何度も警告を出した。第9ラウンドにはバッティングと思われる接触でボウデルサが頭部をカットし、左目の周囲に腫れも見られた。