ティム・チューは減量という考え自体を嫌っているが、それはどのボクサーにとっても楽しい過程ではない。
試合週は多くのボクサーにとって苛立ちの時期だが、ティム・チューにとっては特にそうで、インタビューを求められると不機嫌になり、計量台に乗るのを嫌がる男のように歩き回る。
とはいえ、チュー(25勝2敗、18KO)にとっては休息が必要かもしれない。30歳の彼が希望すれば階級を上げることもできるが、彼のプライドと銀行口座がそれを許さない。
「今は154ポンドにこそ、実現すべきビッグファイトがある」とチューは最近FightHype.comに語っている。
あの敗戦でチューは、キャンバスの感触とキャリアのどん底を同時に味わうこととなった。だが、
ジョセフ・スペンサーに対する最近のストップ勝ちで再び軌道に乗り、フンドラへの雪辱を果たすことができれば、二度目の世界王者として自分が本来いるべき場所に戻れると感じている。
今や二度目の世界王者になることがティム・チューのすべての思考を支配しているが、快適さと引き換えにその夢を忘れてしまいそうになることもある。
昨年11月に30歳を迎えたチューは、ボクシング界の基準では決して高齢ではないものの、長年同じ階級で戦ってきたこともあり、今後の選択には筋が通っていなければならない。現状のミドル級には目立ったビッグネームが少ないため、今のタイミングでの階級変更はあまり意味がない。もっとも、断れないような好条件のオファーがあれば話は別だ。
「160ポンドで挑戦する価値のあるチャンスが来たら、そのときは階級を上げる」と彼は語った。