ティム・ツィューは、2025年を苦い形で終わらせるつもりがない。
元WBO世界ジュニアミドル級王者は、12月17日にオーストラリア・シドニーのICCエキシビションセンターでアンソニー・ベラスケスと対戦してリングに戻る予定だ。
ロープをくぐる頃には、キャリア最悪の夜の一つから5カ月が経過している。
セバスチャン・フンドラとバフラム・ムルタザリエフへの連敗を止めた後、ツィュー(25勝3敗、18KO)は4月6日にジョーイ・スペンサーを4ラウンドでストップし、見事なパフォーマンスを披露した。
だが、ようやく“自分らしさ”を取り戻したと思った矢先、夏の再戦でフンドラ(23勝1敗1分、15KO)が望まぬ現実を突きつけた。
2024年にフンドラにスプリットデシジョンで僅差敗戦となった最初の対戦とは違い、7月19日にラスベガスのMGMグランドで行われた2度目の対戦には、競り合いと呼べるものは何一つなかった。
挽回へと必死なツィューは、新トレーナーのペドロ・ディアスとタッグを組むことにした。今回が二人にとって初めての試合となる。
ベラスケス(18勝0敗1分、15KO)は広く知られた存在ではないが、2025年は3勝0敗(うち2KO)と、申し分ない一年を積み上げている。