元WBOスーパーウェルター級王者
ティム・ツィューは木曜日、自身の新しいヘッドトレーナーとして、名高いキューバ人コーチ、ペドロ・ディアスを迎えることを正式に発表した。
ツィューは『フォックス・スポーツ・オーストラリア』に対し、米国滞在中の3週間でエイベル・サンチェスやルディ・ヘルナンデスら複数の指導者を試したが、ディアスとの初セッションのわずか20分で「この人だ」と確信したと語った。
先月、マネジメントチームを再編し、大幅な入れ替えを行ったツィュー(25勝3敗、18KO)は、ディアスの指導によって、自身のキャリアを再構築できることを期待している。ディアスはかつて、4階級制覇王者ミゲール・コット(2011〜2013年)の再生を試みたことでも知られている。
当時ディアスは、プエルトリコ出身のコットに「自分を頂点に導いた原点」を思い出させようとした。コットはその時点で32戦無敗、2階級で10度の防衛を果たしていたが、アントニオ・マルガリートとマニー・パッキャオに1年の間にTKO負けを喫し、キャリアに陰りが見え始めていた。
30歳のツィューもまた、ここが自身のキャリアの分岐点であることを自覚している。直近4戦で3敗(うち2敗はKO負け)という結果を受け、
セバスチャン・ファンドラや
バフラム・ムルタザリエフに完敗した傷跡は、立ち止まる時間が長くなればなるほど癒えにくくなるだろう。
そのためディアスはすでに、クリスマス前の12月17日に予定されている復帰戦に向けて、アメリカ本土で8週間のトレーニングキャンプを行う計画を立てている。
チューは、ディアスの指導によってボクシングIQに加えられた細かな修正に満足しており、停滞期を経てそれらを試合で披露する意欲を新たにしている。
「長い間、自分のやり方に固執して、すべて同じことを繰り返してきた。前に進めず、同じ場所にとどまっていたんだ。だから今は間違いなく成長の時期だ。より多くの技術や思考が必要になっていて、それをペドロが引き出してくれている。変化は小さいけれど、確実に感じ取れる――こんな感覚は初めてだ。」
「この変化を初黒星のあとにすべきだったか。そうかもしれない。でも、今こうして取り組めていること自体が本当に幸運だ。ペドロが自分に寄せてくれる信頼も新鮮で、たった一人の存在がこれほどまでに違いを生むなんて驚きだよ。あと8週間後、自分がどんな状態になっているのか待ちきれない。」
チューは、WBCライトヘビー級王者
デビッド・ベナビデスとの写真を投稿した。ベナビデスは現在、自身のリヤド・シーズン初登場となる11月22日の「Ring IV」大会で、二度の世界挑戦経験を持つ
アンソニー・ヤードとのメインイベントに臨むため、最終調整の段階に入っている。
シドニー出身でマイアミの「BOXRジム」を経営するマテオ・アッタラとの長年の友情が、チューに貴重な機会を与えている。まさに今必要としている時期に、トップレベルのファイターたちと肩を並べ、母国オーストラリアの喧騒から離れて知識を吸収する時間を得ているのだ。