36歳となったキース・サーマンは、これ以上"姿を消す"ことにうんざりしている。
かつてウェルター級の統一王者として君臨していた彼は、ここ数年、ファンに対してあまりにも多くの約束を破ってきた。活動を続けると何度も誓ったものの、度重なるケガにより、その言葉を守ることができなかった。しかし、彼は「今回は違う」と信じている。
先週、サーマン(31勝1敗、23KO)は3年ぶりの復帰戦でブロック・ジャービスを痛烈なKOで沈め、長いブランクを断ち切った。リング上で衰えを見せるどころか、むしろ以前と変わらぬ鋭さと危険な雰囲気を漂わせていた。
ジャービスをリングから片付けた今、サーマンはさらに大物との戦いを求めている。
ティム・チューは、まさにサーマンが求める"大物"の一人に当てはまる。もともと二人は2024年初頭に対戦する予定だったが、またしてもサーマンの負傷により試合は白紙に。現在、サーマンが健康な状態に戻ったことで、チューとの対戦の噂が再び浮上している。しかし、彼はその話が少し先走りすぎていると考えている。
チュー(24勝2敗、17KO)は現在、非常に厳しい状況にある。サーマンが負傷で戦えないと判明した後、代役としてセバスチャン・フンドラが登場し、チューにキャリア初の黒星を与えた。それから数カ月後、バフラム・ムルタザリエフとの試合でも敗北を喫し、2連敗を記録した。
当然ながら、チュー戦の注目度は大きく低下した。しかし、一部のファンや関係者は依然としてこの試合を盛り上げようとしている。サーマン自身はそれに異議を唱えるつもりはないが、「まずチューがやるべきことを果たさなければ、試合の話を進める意味がない」と考えている。
そのため、チューが4月6日にジョセフ・スペンサー戦で結果を出し、復活を遂げることが先決だとサーマンは主張している。
「彼は2連敗中だ」とサーマンは記者団に語った。「彼には勝利が必要だ。結局のところ、それが最も重要なんだ。」