トーマス・ラマンナは、元WBCミドル級王者ジャーモール・チャーロが、ラスベガスで土曜夜に行われるスーパー・ミドル級戦に向けて半端な練習しかしていなかったほど自分を過小評価しているとは思っていない。
ラマンナもチャーロが自分をそれほど真剣に見ていないと感じている。
チャーロは12対1の圧倒的有利とされており、この試合は長らく話題に上っていたライバルのケイレブ・プラントとの対決を確実にするための調整戦と見なされている。プラントは土曜夜にマンダレイベイ・リゾート&カジノのミケロブULTRAアリーナで、また
別のアンダードッグ、アルマンド・レセンディスと12回戦のメインイベントを戦う予定だ。
ラマンナは
チャーロについて
「ザ・リング・マガジン」にこう語った。「彼が俺のことをファイターとして尊重していると思いたい。言いたいことは分かるだろ?でも彼が俺を自分と同じレベルだとは思っていないのは確かだ。それでいいんだ。彼だけじゃないからな。俺が彼に問題を起こせると思ってくれればいいが、それを確かめる方法は一つ、試合で決着をつけるしかない。」
33歳のラマンナは、4年前にWBAミドル級王者
エリスランディ・ララに左一発で1ラウンドKO負けを喫したことで知られるファイターという世間のイメージを変える責任が自分にあることを自覚している。2021年5月、カリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘルス・スポーツパークで行われた予定されていた12回戦で、キューバのサウスポーであるララの左拳がラマンナの背中を直撃し、試合は突然終了した。
ニュージャージー州ミルビル出身のラマンナ(39勝5敗1分18KO)は、ララに敗れて以降9連勝を飾っている。しかし、その連勝中に倒した相手のレベルはララ(31勝3敗3分19KO)やチャーロ(33勝0敗22KO)とは明らかに比べものにならず、18か月のブランクを経て復帰する元2階級制覇王者を撃破できなければ、おそらくこれが最後のビッグチャンスになると彼は自覚している。
ラマンナは率直に「正直に言うと、嫌な奴みたいに聞こえたくはないが、俺がどれほどの実力を持っているか、あるいは持てるかを人々は本当に理解していないと思う。これまでそれを見せてこなかったのは誰のせいでもなく、俺の責任だ。多少のぎこちなさもあるし、彼を驚かせることになると思う。」と語った。
「最初の数ラウンドを乗り越えてウォームアップし、その後は自分の思い通りに試合を展開するんだ。つまり、外から動いて戦うということだ。それができれば、より大きなチャンスが巡ってくる。そうすれば十分に勝機がある。」
ラマンナはスーパー・ミドル級リミットでデビューし、チャーロも同様に出場する。この試合はアマゾンのプライムビデオが東部標準時午後8時(英国夏時間午前1時)から配信する4試合のうち3番目となる。大きなアンダードッグであるラマンナは、168ポンド、10回戦の試合にリラックスした姿勢で臨むだろう。一方、35歳のチャーロにとっては、2023年11月にミケロブULTRAアリーナでジョゼ・ベナビデス・ジュニア(29勝3敗1分20KO)を3-0判定で下して以来、試合がなかったため、より多くのものが懸かっている。
ラマンナは「俺にはプレッシャーは全くない。すべてのプレッシャーは相手にかかっている。彼はケイレブと戦い、数百万ドルの報酬を得るために俺に勝たなければならない。絶対に勝たなければならない。俺が勝つとは誰も信じていないが、それでいい。勝ったときの喜びは格別だからな。」と語った。
Keith Idec キース・アイデックは「ザ・リング・マガジン」のシニアライター兼コラムニストで、X(旧Twitter)では@idecboxingで連絡可能です。