トーマス “コーンフレーク” ラマナは、自分がまるで「透明人間」のように扱われていると感じている。
ジャーモール・チャーロとの試合が決まっているにもかかわらず、多くの人々が彼を軽視している。ボクシング界では、ラマナは“前菜”、つまり“メインディッシュの前に出される料理”のような存在と見なされている。
『ザ・リング・マガジン』が最初に報じた通り、チャーロ(33勝0敗、22KO)がラマナを問題なく倒し、同じ興行でカレブ・プラントがホセ・アルマンド・レセンディズに勝利すれば、年内にチャーロ対プラントの試合が組まれる予定だ。
ラマナ(39勝5敗1分、18KO)は、自分がいわゆる“生贄”の役割を与えられていることを理解している。自分の勝機を軽く見られ、陰で悪口を言われることにもまったく問題はない。ただし、ラマナが部屋に入ってきたときには、その言葉を口に出すのは控えてもらいたい――。
「みんな“プラント vs チャーロ”の話ばかりしてるけど、俺の前ではそんな話はさせないよ」とラマナはFightHype.comに語った。
ラマナの見方では、「もう2019年じゃない」ということだ。当時のチャーロはキャリアの絶頂期で、活発に試合をこなしていた。しかしそれ以降、彼はめったに試合をしていない。実際のところ、過去5年間でリングに上がったのはたったの2回だけだ。
彼の問題の正確な原因を特定するのは難しいが、私生活の問題がかつて将来を嘱望されたキャリアに悪影響を与えているのは明らかだ。
それでも多くの人は、「チャーロはかつての勢いを取り戻し、ラマナを一蹴して、プラントとの対戦に向かうだろう」と予想している。ラマナ自身も、懐疑的な声の出所は理解しているが、その声に対して好感は持っていない。
2021年にエリスランディ・ララに初回TKO負けを喫して以降、ラマナは9連勝を記録している。彼のキャリアはやや不明瞭で、まだ大物選手からのビッグウィンを得てはいないものの、現在の調子からはキャリアのピークに差しかかっている兆しもうかがえる。
連勝の勢いとチャーロの試合勘の欠如、そして不安定な状態を考慮すれば、「チャーロを蹴落として自分が主役になることは十分に可能だ」とラマナは信じている。
「俺はジャーモール・チャーロに勝てる!」