37歳となったテレル・ガウシャは、勝ち負けを繰り返していては、もはやトップ戦線で真剣に見られることはできないと十分に理解している。
2012年のアメリカ代表としてオリンピックに出場したテレル・ガウシャは、2017年以降の直近9試合で4勝4敗1分の戦績を残しており、昨年6月にはカルロス・アダメスに判定負けを喫している。
これまでの敗北は、エリスランディ・ララ、エリクソン・ルビン、ティム・チューといった強豪を相手にしたものであり、その間にはオースティン・トラウトとの引き分けも挟んでいる。
ガウシャ(24勝4敗1分、12KO)は、今週土曜日にラスベガスのマンダレイ・ベイで行われるセバスチャン・フンドラ対ショーダール・ブッカーの統一戦のアンダーカードで、サウスポーの新鋭エリジャ・ガルシア(16勝1敗、13KO)とミドル級で対戦する。
自身初の敗北を経験したガルシアが本物かどうかを試す役割を担うことになったガウシャにとって、この試合は自身のキャリアを立て直すための重要な一戦となる。
「ただ自分らしく戦うだけだ。俺はこれまであらゆる相手と戦ってきた……豊富な経験がある」とガウシャは最近のオンライン記者会見で語った。
「だから、その経験を自分の強みにするつもりだ。俺は誰とでも戦う。とにかく戦うことが好きなんだ。だから、これはいいチャンスだよ。彼の試合は何度か見たことがあるし、同じ興行で戦ったこともある。彼は若い。だから俺は、自分のスキルと経験を活かして戦うだけだ。」
「俺は自分をゲートキーパーだとは思っていないし、そういうふうには考えない。でも同時に、自分の立ち位置は理解している。これまでサウスポーとは5回戦ってきたし、彼らに対しては慣れている。ララのような最高レベルの選手とも戦った。
だから、あとは自分のやるべきことをやるだけだ。この舞台に立つのは初めてじゃないし、むしろプレッシャーは彼のほうにある。彼にとってのステップアップの試合なんだからな。」
ガルシアは昨年6月の試合で精彩を欠き、カイロン・デイビスにまさかのスプリット・デシジョン負けを喫した。デイビスは現在、『ザ・リング』のミドル級ランキングで7位にランクされている。
ガウシャもガルシアも、『ザ・リング』のミドル級トップ10にはランクインしていない。現在のミドル級は、ボクシング界でタレント不足が指摘されている階級の一つであり、全体的に層が薄いと見なされている。
「ガルシアを甘く見ることはない。彼は若くてハングリーだからな」と、ロサンゼルスでマニー・ロブレスの指導を受けるガウシャは語った。
「彼はプレッシャーをかけてくるタイプだから、俺も自分のペースを維持し、やるべきことをやるために、本当にハードにトレーニングを積んできた。100%の準備を整えている。ファンが求めているのはいい試合だ。それを提供するのが俺の仕事だし、準備はできている。」
「この試合は、ミドル級での自分の立ち位置を確立するための重要な一戦になる。この勝利が、世界タイトルに向けて良いポジションを与えてくれるはずだ」とガウシャは語った。
「まだララのような選手と戦い、リベンジを果たしたい気持ちもあるが、まずはガルシアに集中することが最優先だ。その後でビッグファイトを狙う。重要なのは、ただ勝つことではなく、どう勝つかだ。圧倒するのか、それとも相手を倒して終わらせるのか。それが問われるんだ。」
「俺がリングで圧倒する姿を期待してくれ。多くの場合、スタイルの相性が試合を作る。この試合は俺のベストを引き出すはずだ。相手は若いし、プレッシャーをかけてパンチをたくさん出してくるタイプだからな。そういう相手は、俺にとってカウンターパンチを狙う絶好の機会を与えてくれる。
この試合で、俺がまだこのゲームの大きなプレーヤーであることを証明してみせるよ。」
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』のリードライターである。XおよびInstagramでは @ManoukAkopyan で連絡が取れる。