テレンス・クロフォードは、
カネロ・アルバレスや彼の批判者たちが自身の戦績について何を疑おうと全く気にしていない。
アルバレスは、
9月13日にラスベガスのアレジアント・スタジアムで行われる注目のスーパーミドル級対決を宣伝するための3回目の記者会見で、クロフォードがこれまでに倒した最強のファイターたちの偉大さに疑問を呈した。これに対しクロフォードは、アルバレスこそ自分が倒すことを気にかける唯一の偉大なファイターだと返答した。
常に自信に満ちたクロフォードは、無敗の168ポンド統一王者アルバレスが、「良いファイター」が階級を上げて対戦相手が「偉大なファイター」であることを知ることになると約束した際のアルバレスの論理を分析した。
「ということは、君は良いファイターで、
ビボルは偉大なファイターってことだよな?」とクロフォードはラスベガスのTモバイル・アリーナで、アルバレスのファンで埋まった観衆を前に問いかけた。「そうだろ?君は良いファイターか?それとも偉大なファイターか?教えてくれ。」
アルバレスは断固として答えた。「俺は偉大なファイターだ。」
それに対しクロフォードは、「つまり、良いファイターにボコボコにされたってことか?」と返した。
ロシアのビボルは、アルバレスが2022年5月に2度目のライトヘビー級挑戦を果たした際に、説得力のある勝利を収めた。
アルバレス(63勝2敗2分、39KO)は2019年11月、ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナでライトヘビー級(175ポンド制限)デビュー戦としてセルゲイ・コバレフをストップし、WBOライトヘビー級王座を獲得した。ビボルとの対戦では、アルバレスは成功を収められなかった。T-Mobile Arenaでタイム・チーサム、デイブ・モレッティ、スティーブ・ワイスフェルドのジャッジが付けた115-113のスコアよりも、ビボルの勝利はより明確に評価されるべきだった。
「挑戦するたびに負けているな、素晴らしいファイターだ」とクロフォードは言った。
アルバレスのプロ戦績における唯一の敗北は、後に無敗のライトヘビー級統一王者となったビボルにユナニマス判定で敗れたものと、2013年9月にラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで無敗のフロイド・メイウェザーにマジョリティ判定で敗れたものだ。4階級制覇王者はゲンナディ・ゴロフキンに対して2勝0敗1分だが、2017年9月の初戦がスプリットドローとなった結果は、約8年間にわたり大きな議論の的となっている。
一方でアルバレスは、アメリカ最大のボクシングスターとして、これほどの大一番に向けて準備する心境を理解している。
「俺は彼の立場を経験したことがあるからわかる」とアルバレスは語った。「良い試合になるだろう。信じてくれ、絶対に良い試合になる。俺は最高のパフォーマンスを見せるつもりだ。彼が良いファイターだということはわかっているが、これはまったく違う。良いファイターが階級を上げて、その相手が偉大なファイターだったときに何が起こるか見てみろ。9月13日にわかるさ。」
37歳のクロフォードは、ネブラスカ州オマハ出身の選手として、来月35歳になるアルバレスにわずかな番狂わせで勝利すれば、5階級制覇の世界王者となり、3階級目での無敗統一王者という前例のない偉業を達成することができる。
「他の誰のことも気にしない」とクロフォードは言った。「だから、俺が勝ったらお前は無名のままか?俺がぶっ潰したらお前は無名のままか?お前も他の連中と同じだ。見てろよ。俺が147ポンドに上げてからずっと言われてきたあのクソみたいな言葉だ、『誰とも戦ってない』ってな。そいつら全員をぶっ潰してやったし、お前が次だ。見てろ。」
DraftKingsは、アルバレス(-190)を、クロフォード(+150)に対するザ・リング、IBF、WBA、WBC、WBOの168ポンド級王座をかけた試合でやや優勢と見ている。
Keith Idec はザ・リングのシニアライター兼コラムニスト。Xではidecboxingで連絡が取れます。