ラスベガス —
テレンス・クロフォードは、
カネロ・アルバレスとの一戦に関連する噂について問われると、信じられないといった表情を浮かべ、両肩を回して見せた。
火曜日の夜、ラスベガスのファウンテンブルーで行われた「グランド・アライバル」後、クロフォードは集まった記者団に対し、自身の肩にケガはないと断言した。
「オレが肩をケガしたって?どこ情報だよ?」とクロフォードは反応した。「みんな勝手に自分たちで、いろんなことを言い出してるんだ。『テレンス・クロフォードは肩をケガしてる』だとか、『テレンス・クロフォードはコンディションが悪い』だとか、『テレンス・クロフォードは動きが遅い』だとか……もうありとあらゆることを言ってるよ。」
ファイターたちは通常、試合が終わるまではケガについて公に認めることはない。しかし、ソーシャルメディア時代においては、噂が瞬く間に勢いを増して広がっていく。だが動じることのないクロフォードは、火曜日の夜、自身のキャリア最大の一戦が
土曜日の夜にアレジアント・スタジアムで行われることを前に、その準備に関する多くの憶測に対して冷静に対応した。その憶測には、彼の体格への激しい批判や、キャリア最高体重での試合をどう乗り切るのかといった点も含まれていた。
「オレは自分の自然な体重でいる」とクロフォードは語った。「オレが体を大きくしてるっていうけど、みんなちょっと大げさに言いすぎてるよ。『動きが遅い』とか、『体がでかくなりすぎた』とか、『太ってる』とかさ。オレはそんなこと気にしない。ただ戦いたいだけなんだ。」
クロフォード(41勝0敗、31KO)は、9月28日に38歳の誕生日を迎えるが、プロキャリア17年の中でスーパーウェルター級(154ポンド)より上の階級で戦ったことは一度もない。
ネブラスカ州オマハ出身のクロフォードがウェルター級(上限147ポンド)を超えて戦ったのは一度だけである。13カ月前、ロサンゼルスのBMOスタジアムにおいてウズベキスタン出身の
イスラエル・マドリモフ(10勝2敗1分、7KO)と154ポンド契約の12回戦を行い、判定勝ちを収めた。
一方、メキシコ出身のアルバレス(63勝2敗2分、39KO)は、175ポンドの階級で2度戦った経験があり、2019年5月にダニエル・ジェイコブスと160ポンド級で最後に防衛戦を行って以降は、168ポンド以下での試合はない。
身長5フィート8インチ(約173cm)のクロフォードは、アルバレスよりわずかに背が高く、リーチにおいては4インチ(約10cm)の差がある。両者が並んで立った際も、クロフォードが明らかに小さく見えるという印象はない。
「アイツが大きくても、オレが大きくても関係ない」とクロフォードは語った。「結局はリングで戦うんだ。オレが今考えてることは、それだけだ。もう日数を数えてるよ。待ちきれない。」
両者の試合のオッズは次第に拮抗し、今ではアルバレスがわずかに有利とされる程度にまで縮まっている(ドラフトキングスによれば -165/+135)。この12回戦、
『The Ring』誌のパウンド・フォー・パウンド・ランキングで第3位に位置するクロフォードと、第8位のアルバレスによる対戦が発表された当初、アルバレスは2対1以上の大本命と見なされていた。
この12回戦は、アルバレスの保持する『The Ring』誌認定王座、IBF、WBA、WBC、WBOのスーパーミドル級タイトルをかけて行われ、
Netflixが配信を担当する。配信開始は土曜午後9時(米東部時間)/午後6時(米太平洋時間)に予定されており、アンダーカード3試合も含まれる。
Keith Idecは『ザ・リング』のシニアライターおよびコラムニストである。X(旧Twitter)@
idecboxingで連絡可能。