ラスベガス――サルタン・アルモハメッドはプロデビュー戦で課された試練を見事に乗り越えた。土曜のアレジアント・スタジアムで行われた
カネロ・アルバレス対テレンス・クロフォード戦のアンダーカードで、マルティン・カラバージョに4回フルマークの判定勝ちを収めた。
ジャッジはそろって40-36を付け、アベル・サンチェスに鍛えられたサウジアラビア出身17歳のアルモハメッド(1勝0敗)の勝利を支持。ライト級4回戦は競り合いながらもアクション満載の内容となった。
アルモハメッドは粘り強いカラバージョ(0勝1敗1分)との対戦から貴重な経験を得たが、自身の出来に完全には満足していない様子だった。
「彼をリスペクトするが、こういう相手が自分と4ラウンドも戦うべきではない」アルモハメッドはそう語った。「次はもっと高いレベルのスキルを見せる」
初回、アルモハメッドは右を被弾しながらも一気に前へ出て、強烈なコンビネーションを叩き込んだ。このラウンド最大の一撃は重たい左フックだった。
第2ラウンド、カラバージョはボディを徹底的に狙って反撃。しかし「エル・ニーニョ」アルモハメッドは爆発的なスタイルで差を広げ、強烈な右で前進を続けた。
第3ラウンド終盤には左右の強打を立て続けにヒットさせ、この試合で最高の場面を作ったが、カラバージョは見事に耐え切った。
最終回は両者とも疲れが見えたが、主導権を握ったのはアル=モハメッドだった。
「良かったと思うが、もっとやりたい。これが本当の自分じゃない」アルモハメッドは続けた。「まだ全てを出し切っていない。次はこれ以上の姿を見せる」
Manouk Akopyanは『ザ・リング』の主任ライター。XとInstagramでは @ManoukAkopyan をフォローできる。