【ニューヨーク】試合までの大半の期間、
ダルトン・スミスは
サブリエル・マティアスからWBC140ポンド王座を奪うと公言してきた。
そして、その言葉通りの結果を残した。
『The Ring』誌スーパーライト級7位でリングに上がった英国人スミスは、序盤こそ一歩も引かずに応戦したが、やがて距離を取る戦いへと切り替えた。マティアスが流れを引き寄せ始めたかに見えたその瞬間、スミスは5回、見事なKO勝利を収めた。試合は土曜夜、ニューヨークのバークレイズ・センターで行われた。
「今やこの階級で一番強いのは自分だ」左目上のカットの治療のため病院へ向かう直前、スミスは
『ザ・リング・マガジン』にそう語った。「もう否定はできない。俺が最強だし、誰を相手にでもそれを証明するつもりだ」
『The Ring』誌王者のテオフィモ・ロペスは、1月31日に
DAZNで、ライト級から階級を上げてくる3階級制覇王者シャクール・スティーブンソンと対戦する予定だ。その勝者が、スミス、もしくは別の誰かに敗れるまではナンバーワンの座に君臨することになる。
スミスは外側から美しく動きながらボクシングを展開し、マティアス(23勝3敗、22KO)はなかなかリズムを掴めなかった。2回は乱打戦となり、マティアスを支持する観衆が大歓声を上げた。
スミスの強気な姿勢は、左右のオーバーハンドとして実を結び、マティアスの鼻からは血が流れ始めた。
しかし3回、4回と進むにつれ、スミスは打ち合いを沈静化させる。ジャブを突き、動き、距離を詰めてくる『The Ring』2位のマティアスに対しては、過度とも言えるクリンチで封じ込めた。
4回終了間際、両者はロープ際で激しく打ち合った。ゴングが鳴った後も拳を振るい続け、レフェリーのリッキー・ゴンザレスが身体で押し戻してようやく両者をコーナーへ下がらせた。
マティアスはリング中央で5連打を放つ。スミスは即座に応戦し、その左目から血が滴り落ち始めた。
口を大きく開け、歯を食いしばったスミスはペースを引き上げる。右を鋭く突き刺すと、続けて2発のコンビネーションを放ち、王者マティアスは後退しながらキャンバスに崩れ落ちた。
マティアスは立ち上がったものの、ロープにもたれかかり足元は定まらない。続行可能だと主張したが、ゴンザレスは2分24秒で試合を止めた。
プロモーターのエディ・ハーンがリングに駆け上がり、感情を爆発させるスミスを強く抱きしめた。
これはマティアスにとって、短命に終わった2度目の140ポンド王座となった。彼は2024年、IBF王座をリアム・パロに奪われ、その際も防衛は1度にとどまっている。
なお、マティアスも試合後、理由は明かされていないものの病院へ搬送された。
シントロンとサンドバル、1回にダウン応酬の激闘
ジェイヴィアー・シントロン(14勝1敗、7KO)は、試合の流れに入る暇もなかった。
初回開始からわずか数秒、ビクトル・エフライン・サンドバル(38勝6敗、24KO)が3連打でシントロンをダウンさせた。ふらつきながらも、シントロンは闘志を失わず、前に出るサンドバルを迎え撃ち、渾身の一撃を振るった。
その荒々しい攻撃は功を奏し、今度はサンドバルがキャンバスに沈む。立ち上がったサンドバルに対し、シントロンはさらに2度のダウンを奪い、残り20秒でレフェリーのエディ・クラウディオが試合を止めた。
ロドリゲス、復帰戦を判定勝利で飾る
エマヌエル・ロドリゲス(23勝3敗、13KO)は、ブランクを感じさせることなくリングに戻った。元IBFバンタム級王者のロドリゲスは、開始3分以内に鮮やかなコンビネーションでフェルナンド・ディアスをダウンさせた。
2回、ディアスは動きと反応を改善したが、それでもロドリゲスはジャブだけで後退させる圧力をかけ続けた。
初回ほどのダメージは与えられなかったものの、手数と連打で主導権を握り、97-92、99-90、99-90の大差判定勝ちを収めた。
コロン、ゲバラを7回KO
キース・コロン(9勝無敗、9KO)にとって、アルベルト・ゲバラ(28勝9敗、13KO)はキャリアで最も経験豊富な相手だったが、見せ場はほとんどなかった。
初回、コロンは高いガードを保ちながら冷静に様子をうかがい、ゲバラのミスを待った。そして、その瞬間は必ず訪れた。
2回、3回は強打を狙って前に出続け、5回と6回には計3度のダウンを奪取。7回1分9秒、即座に試合を終わらせた。
ブラボー、キャンパを豪快KO
ネストル・ブラボー(24勝1敗、16KO)は遊び半分でリングに上がったわけではなかった。ゴングと同時に中央へ歩み寄り、その存在感を示した。
ペドロ・キャンパ(37勝5敗1分、25KO)は序盤の猛攻に耐え切れなかった。2回、ロープを背にした場面で、ブラボーが放った強烈な左が勝負を終わらせた。