ニューヨーク――
ドールトン・スミスの戦績表を見ても、その中の多くの名前を知っている人は少ないだろう。
有望株であることに疑いはないが、
彼は1月10日にブルックリンのバークレイズ・センターで行われるサブリエル・マティアス戦を前に、わずかに劣勢と見られている。両者はマティアスのWBC世界スーパーライト級王座を懸けて拳を交える。
スミスのプロモーターであるエディ・ヒューンは、その評価に驚いているのか?まったく驚いていない。しかし、その見立てに同意するかといえば、まったく違う。ヒューンは、25戦のキャリアの中で数々の相手を痛めつけてきた
マティアス(23勝2敗、22KO)が、今回は自分が痛めつけられる側になると見ている。
「素晴らしい試合になるし、サブリエルは本当に強いファイターだ。でも、ドールトン・スミスにとっては完璧な相性なんだ」と、ヒューンはニューヨークでの会見で複数の記者に語った。「彼は技巧派のボクサーで、フットワークも抜群、そしてパンチ力もある。試合の後半でサブリエル・マティアスを止めると思う。」
直近4試合のうち3試合でストップ勝ちを収めているスミス(18勝0敗、13KO)だが、マティアスはイギリス人挑戦者を相手に自らの140ポンド王座を守るのに苦戦するとは考えていない。
マティアスは前戦でアルベルト・プエヨを止めることができず、判定ではむしろプエヨが勝っていたという声もあった。しかし粘り強く戦ったマティアスが、7月12日にニューヨーク・クイーンズの「ザ・リングIII」で勝者として手を挙げられた。
ヒューンは今のところマティアスを“敵”と見ているが、プエルトリコ出身のチャンピオンに対する好感を隠しきれていない。ただしマッチルームの代表によれば、二度目の世界王者であるマティアスも1月10日には厳しい局面に立たされるという。
「マティアスには大きなハートがある。でも、この試合はドールトン・スミスにとって理想的なスタイルだ」とヒューンは続けた。「とはいえ、簡単な試合にはならないだろう。」