長年ジュニアウェルター級コンテンダーとして戦ってきた
スティーブ・クラゲットは、土曜日にフロリダ州オーランドで行われるMVP興行で
ジャーメイン・オルティスと対戦する予定だった。しかし、カナダ出身のクラゲットは左肩の腱を断裂し、このキャリアの岐路となる一戦を欠場することになった。
クラゲットは当初、痛みに耐えて強行出場しようとしたが、医師から望まぬ診断結果を告げられた。
クラゲット(39勝8敗2分、27KO)は「右手だけで練習し、スパーリングもすべて右手だけでやっていた。左手が戻ってくるのを見越してね」と
『ザ・リング・マガジン』に語った。
「2週間経っても、3週目に入っても良くならなかったから、これは本当に何かおかしいと思ったんだ」
「モントリオールに飛ぶ予定があったから、そこに着くまではきちんと確認できなかった。ようやく検査を受けたら、腱が断裂していると言われたんだ。医者から『このまま試合をしたら一生ダメになる』と言われた。その瞬間、リスクに見合わないと悟った。だから決断せざるを得なかった」
「自分にとっては本当に打ちのめされるような出来事だった。長い間心待ちにしていたチャンスであり、大きな注目を集めるカードの一つだったからだ。
その代わりに、同じく一度はタイトルに挑戦したオルティスが、急遽アンビオリクス・バウティスタ(19勝2敗、11KO)と10回戦で対戦することになった。2008年にプロデビューした36歳のカナダ人は、後日訪れる機会に備えて、失った時間を取り戻すべく懸命に努力を続けている。」
「医者からは7〜8週間だと言われた」と彼は語った。「自分はかなり楽観的だし、自分の身体の感覚もよく分かっている。毎日良くなっているのを実感していて、もう使えるところまできている。強くは打っていないけどね。あと1カ月くれれば大丈夫だと思う」
不運続きのファイターにとって道は決して平坦ではなかったが、彼はプロモーターであるEye of The Tigerの秋の興行での復帰を目指し、なお世界タイトル獲得への望みを抱いている。
「必ず回復して戻ってくる」と彼は続けた。「これは自分が人生をかけて追い求めてきた夢であり目標であり、強い渇望を抱いているものだ。自分はこれまで悪くない歩みをしてきたと思うし、今も力強く進み続けている。」
「自分では十分やってきたと思うし、まだ力強く戦えている。世界トップの選手たちとリングで拳を交えてきた、その事実があるんだ。長い間この競技に身を捧げてきたし、人生を費やしてきた。だから今こそそれを証明する時なんだ。自分にはチャンスが必要で、そのための準備を噛み合わせなければならない」
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