新年は、キャリア絶頂期にいるボクシング界の超逸材同士が激突する、完全五分のビッグマッチで幕を開ける。
シャクール・スティーブンソンと
テオフィモ・ロペスは、1月31日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで拳を交えることが月曜に発表される。
WBCライト級王者で、
『The Ring』誌135ポンド1位のスティーブンソン(24勝0敗、11KO)は、140ポンドへ上げて、リング誌&WBO世界S・ライト級王者ロペス(22勝1敗、13KO)に挑む構図になる。
ニューヨーク・ブルックリン出身のロペスと、ニュージャージー州ニューアーク出身のスティーブンソンは、
東海岸対決として数ヶ月前から話題になってきたカードだ。リング誌PFP8位のスティーブソンは、この試合に勝てば4階級制覇が視野に入る。
そして、実際に拳が交わる前から、28歳同士によるプロモーション合戦は激しくなるはずだ。互いに“圧をかける”ことに誇りを持つファイター同士だからだ。
「パウンド・フォー・パウンドで、俺は140ポンドの“その男”を倒してリング誌のベルトを獲り、俺を疑った全員を笑うことになる」と、スティーブンソンは10月に語る。「調整試合なんていらない。体重になれるための試合もいらない。必要なのはデカい度胸とデカい夢だけだ。」
一方でロペスは、まったく別の青写真を描く。
「お前がいつも退屈な試合でファンを眠らせてきた分、今度は俺がお前を“眠らせる”番だ」とロペスは言う。「情けねぇな。今日から新しいあだ名をくれてやるよ──ミスター・サンドマンだ。」
元リング誌&ライト級統一王者で、2016年五輪代表でもあるロペスは、5月にニューヨーク・タイムズスクエアで行われたリング誌のイベントで
、アーノルド・バルボサ ・ジュニアに判定勝ちしたばかり。ロペスは2022年8月から140ポンドで戦っており、初戦でペドロ・カンパをストップして以降、サンドル・マルティン、ジョシュ・テイラー、ジャメイン・オルティス、スティーブ・クラゲット、そしてバルボサと、判定戦を5連勝中だ。
ロペスは、2024年6月以降でわずか1試合しかこなしていない。
キャリア最高の勝利は2020年10月の
ワシル・ロマチェンコ戦で、その一方で唯一の黒星は2021年11月、
ジョージ・カンボソス・ジュニアにスプリット判定で敗れたときのものだ。
2016年五輪銀メダリストのスティーブンソンは、かつて126ポンドと130ポンドでタイトルを保持した実績を持つが、身長とリーチの数字こそロペスとほぼ同じでも、体格的にはより小柄なファイターとしてリングに上がることになりそうだ。
しかし、長年の盟友
テレンス・クロフォードがカネロ・アルバレス戦で証明したように、スティーブンソンもまた「勝負を決めるのはサイズではなく技術だ」ということを、
同じく才能あふれるロペス相手に示そうとしている。
スティーブンソンの前戦は7月、ニューヨークで開催された「The Ring III」で
ウィリアム・セペダに判定勝ちを収めた試合だ。その5か月前には、
急遽代役として上がったジョシュ・パドリーを9ラウンドでストップしている。Manouk Akopyanはリングの主任ライター。
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