シャクール・スティーブンソンのキャリアを脅かす要因があるとすれば、それは手の問題である。
The Ringのライト級ランキングで4位に位置し、現在WBC王者でもあるスティーブンソンは、リング上で驚くほど簡単に勝利を収めているように見える。数週間前の試合でも、まさに楽な夜だった。
サウジアラビアで行われた試合で、27歳のスティーブンソンは急遽対戦相手となったジョシュ・パドリーに一方的な攻撃を浴びせた。しかし、その最中に両手を負傷した。これにより試合運びは多少複雑になったものの、最終的には9ラウンドTKOで勝利を収めた。
試合直後、スティーブンソン(23勝0敗、11KO)は自身の手の状態について言及し、「キャリアを守るための助けが必要だ」とまで発言した。しかし、現在はその発言をある程度撤回している。痛みがない状態で戦いたいというのは当然だが、彼はこのスポーツを長く続けてきたからこそ、どのように対処すればいいかを理解している。
「そんなことは気にしていない」とスティーブンソンは『Cigar Talk』のインタビューで語った。「5歳の頃からボクシングをやっている。唯一気にするのは、試合を止めることや相手をKOすることについてだ。」
相手を一撃で仕留めることはスティーブンソンの得意分野ではない。しかし、ラウンドを積み重ねて勝利することなら別である。
ライト級は、ボクシング界でも最も熾烈な階級のひとつである。ジャーボンテイ・デービス、ワシル・ロマチェンコ、ウィリアム・セペダなど、多くの強豪たちがしのぎを削っている。そしてスティーブンソンも、そうしたトップ選手たちといずれ対戦することになるだろう。
だが、たとえどのような強敵と戦うことになっても、スティーブンソンは結果は変わらないと確信している。自身が負傷していようと、関係ないというのだ。
「試合に勝つこと、ポイントを取ることに関しては、誰も俺には勝てない」とスティーブンソンは続けた。「片手しか使えなくても、両手が痛くても関係ない。俺は他の奴らより強い。ボクシング界で最高のファイターだ。『打って打たれない』を理解している。ボクシングのすべてを知っている。だから、やつらが俺を倒すことはできない。何も心配していない。」と締めくくった。