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セルゲイ・コバレフ「ボクシングは夢をすべて叶えてくれたが、今の自分にはもう合わない」
インタービュー
Matt Penn
Matt Penn
RingMagazine.com
セルゲイ・コバレフ「ボクシングは夢をすべて叶えてくれたが、今の自分にはもう合わない」
プロとして16年に及ぶキャリアの最後の試合を控えたセルゲイ・コバレフは、多くのボクサーたちとは異なり、晴れやかな表情でグローブを置く時が来たと語る。

「もうトレーニングしていなくても、体が言うことをきかなくなっている。これが最後の試合になると決めた」と、コバレフは『ザ・リング・マガジン』に語った。

42歳のロシア人である彼は、4月18日金曜日に故郷ロシア・チェリャビンスクのユノスト・アリーナで最後の試合に臨む。対戦相手はアルツール・マンで、試合はクルーザー級10ラウンドで行われる。

コバレフ(35勝5敗1分、29KO)は、統一王者および3度のライトヘビー級世界王者として成功を収めたキャリアを持つ。2013年、カーディフのモーターポイント・アリーナでネイサン・クレバリーを4ラウンドでKOし、WBO王座を獲得して世界に名を馳せた。

その後“クラッシャー”は、バーナード・ホプキンスを破り、ジャン・パスカルを2度ストップするなど活躍を続けたが、2016年11月と2017年6月にアンドレ・ウォードと対戦し、いずれも自身の見解では不当な敗北を喫して失速した。

しかし2019年には、エレイデル・アルバレスにKO負けの雪辱を果たし、その半年後には英国の有力選手アンソニー・ヤードに後半でストップ勝ちを収めた。この年の11月には、WBOライトヘビー級タイトル戦でサウル「カネロ」アルバレスに11ラウンドKO負けを喫し、トップ戦線から姿を消すこととなった。

その後の5年間で数試合をこなしたものの、長期の空白が生じ、コバレフはついにキャリアの終止符を打つ決意を固めた。

「また試合ができるのは嬉しいが、試合の頻度があまりにも少ないのは残念だ。もし5〜6ヶ月おきに試合が組まれるなら続けたかもしれないが、年1回では話にならない」と語る。

「自分がボクサーになると決めたあの日を、選んで本当によかったと思う。この道を選んだのは正解だった。ボクシングは自分の夢や願いをすべて叶えてくれた。自分の力を証明できたし、トップレベルで戦える実力があることも示せた。」

「王座を獲得した試合など、素晴らしい戦いをいくつも経験できた。特にバーナード・ホプキンス戦で最初の100万ドルを得たときの記憶は今でも鮮明だ。」

「もちろん、アンドレ・ウォードとの試合のように、本当に失望し、奪われたと感じた“汚い試合”もあった。だがそれも人生の一部だ。」

「後悔はない。すべてが挑戦であり、神は人生の中で困難な状況を与える。それを受け止め、前を向いて進まなければならない。」

コバレフは、初めてボクシングジムに足を踏み入れた日を今でも覚えているという。「1994年12月1日だ」と語る。

「その日、コーチと出会い、バスケットボールをして、学校のボクシングをやった。スパーリングはなく、まずはシャドウから始めた。」

「オリンピック金メダルのような大きな成功を夢見ていたが、アマチュアでは結果を出せなかった。だがプロに転向してから、目標を達成することができた。」

現在のライトヘビー級は群雄割拠の時代だ。全盛期のコバレフが、同郷のディミトリー・ビボルやアルツール・ベテルビエフと並び立っていたら——そんな仮定が浮かぶ。

両選手に対して敬意を表する一方で、コバレフは現在の175ポンド級で飛び交う報酬の額に対して、複雑な心境を隠さない。

「ボクシングが今の自分に合っていれば、今すぐにでも[ビボルやベテルビエフ]と戦いたい。でもそうじゃない。金は大きなモチベーションだが、試合の間隔が長すぎるとダメなんだ。」

「[デビッド]ベナビデスとビボルのような興味深い対戦が、今後見られると思う。ベテルビエフもあと数試合は戦うだろう。今この階級では、いい報酬が得られる時代だからね。」

それでもコバレフは既に現実を受け入れており、リングの外での人生に向かおうとしている。

トレーナー転向の可能性は? 「いや、それはない」ときっぱり。「タシュケントでボクシングクラブを開くという考えもあったけど、どうなるかはまだ分からない。5月にはアメリカに戻る予定だ。」

「まずは、家族や子どもたちと過ごすことに専念したい。」

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