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ショーン・マッコーム、モナコの舞台で“失われた18か月”を取り戻す時
Ring Magazine
インタビュー
John Evans
John Evans
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ショーン・マッコーム、モナコの舞台で“失われた18か月”を取り戻す時
ショーン・マッコームは、ついに“失われた18か月”を取り戻すチャンスを手にした。

2024年4月、アーノルド・バルボサ・ジュニアとの物議を醸すスプリット判定負けを喫して以降、マッコームはリングの外で、次なる意味のある機会をひたすら待ち続ける日々を余儀なくされてきた。

そしてこの夏、9月に行われたGBMプロモーションズの興行で勝利を挙げることができれば、12月6日にモンテカルロで開催されるマッチルームの興行に出場できる可能性が極めて高い、という吉報が彼のもとに届いた


試合の立ち上がりは決して順調とは言えなかった。第1ラウンド中盤、マッコームは強烈な左フックを浴びてキャンバスに沈められたのである。

レフェリーの8カウントを聞きながら、33歳のキャリアそのものが危機に瀕していたと言っても過言ではなかったが、マッコームはそうした思考に心を支配されることを許さなかった。





そして今、マッコームは無敗のモナコ人ファイター、ウーゴ・ミカルレフ(11勝0敗、3KO)との10回戦をわずか数日後に控えている。この一戦はDAZNにより配信される予定である。

「すぐに頭を整理した。そして最初に思ったのは、『同じミスは二度としない』『不用意に前に出ない』『下がり際を狙われない』ということだった」とマッコームは『ザ・リング・マガジン』に語っている。

「それ以降は、ほとんどミスはなかったと思う。ラウンドを重ねるごとに試合の中に入り込んでいく感覚があった。自分にとっては新しい経験だったが、終始とても冷静でいられた。

 立ち上がった時、まったくダメージは感じていなかった。ただ、良いダウンであったことは確かだ。完全にクリーンヒットだったからだ。自分でも意識が飛ばなかったことに驚いた。ふらつきもなかった。ただ気持ちを立て直して、『もう二度と同じミスは犯さない』と考えただけだ。そして実際に、その通りにできたと思っている」

華やかなモナコのサル・デ・トワールでミカルレフと拳を交えることは、シェフィールドのパーク・コミュニティ・アリーナでクロッカーを相手に“絶対に勝たなければならない”一戦を戦い抜いた経験とは、まさに正反対の舞台である。しかしマッコームは、まさにそうした経験の違いこそが、今週末に大きな差を生むと考えている。

ミカルレフはアマチュア時代に国際舞台で経験を積み、2021年のプロ転向後も世界各地で試合を重ねてきた27歳である。ただし、いまだ8ラウンドを超える試合を戦ったことはなく、マッコームとの対戦は、彼にとって対戦相手のレベルが一気に跳ね上がる試金石となる。

「彼はアマチュアでは、ベンよりも高いレベルで戦ってきた部分はあるだろう。世界予選や五輪予選にも出場し、トップレベルで転戦してきた。それは成長の助けにはなる。しかし、プロボクシングに関して言えば、彼が持つ経験は、私の半分にも満たないと思っている」とマッコームは語る。




「今は自分がスイッチを入れて、パフォーマンスを一気に引き上げるだけだ。特に相手は地元の選手だ。おそらく大きな声援を受けるだろうが、私は完全に集中している。素晴らしいキャンプを積んできた」

マッコームは、ボクシングという競技がいかに過酷であるかを、その身をもって味わってきた。バルボサ戦ではキャリア最高のパフォーマンスを見せたにもかかわらず、世界ランキングへの足掛かりを得るどころか、その結果は“事実上の追放”とも言える状況を生んだ。

マッコームと同じ立場に置かれた多くの選手であれば、ミカルレフ戦の機会にすがりつくか、焦燥感に駆られた戦い方を選んでいたかもしれない。しかしマッコームは、舞台の大きさに心やパフォーマンスを左右されるつもりは毛頭ない。

自らの長所を発揮しさえすれば、重要な勝利を掴み取り、世界の舞台への“遅れてきた挑戦”の土台を築けると、彼は確信している。

「自分自身と、自分のやるべきことに集中することが何より大切だ。私のチームは、私が最も得意とする部分にフォーカスすればいい。あとは、相手がどうやってそれを崩すかを考えるだけの話だ」と彼は言う。

「私は万能型のボクサーだと思っている。何でもできる。接近戦もできるし、前に出ることもできる。下がりながら戦うこともできる。パンチの角度も、顔もボディも打ち分けられる。バリエーションは豊富で、ボクシングIQにも自信がある。

この試合ではフェイントが非常に重要になる。リードハンド、つまりジャブは、いつの試合でもそうだが特に重要だ。そして距離の支配だ。相手のミスを引き出し、その代償を必ず払わせる」


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