経験豊富なジュニアウェルター級コンテンダーのサンドル・マルティンは、3月に当時のWBC王者アルベルト・プエジョに惜敗して以来、9カ月ぶりに土曜日に復帰する。

ザ・リング誌で140ポンド級6位にランクされるマルティンは、スペイン・ビルバオのビルバオ・アリーナで行われ、DAZNで独占配信されるローカル興行で、ヤニス・クリレンコと対戦し、再び世界タイトル挑戦への足がかりを築くことを狙う。

「2度のウクライナ王者であるヤニス・クリレンコとのタフな試合だ」と、マルティン（42勝4敗、15KO）はザ・リングに語る。

「ランキングで存在感を保つ必要があるし、しばらくスペインで戦っていなかったので、それが大きなモチベーションになっている。」

プエジョ戦でWBCベルトを持ち帰れなかったことに悔しさは残るものの、32歳のマルティンは前向きさを失っていない。

「気分はいい。結果は違ってほしかったが、それがボクシングだ。引きずるつもりはない。ここにいるのは、仕事をして、近いうちにもう一度チャンスをつかむためだ」と語る。

前戦からの9カ月間も、彼は忙しく過ごしてきた。

「家族と過ごし、ジムでトレーニングを積んできた。生活は何も変わっていない。今も同じ人間だ。」

技巧派のスペイン人サウスポーであるマルティンは、140ポンド級の元欧州王者で、2021年10月にカリフォルニア州フレズノへ乗り込み、マイキー・ガルシアを相手に10回戦のマジョリティ・デシジョン勝利を収めたことで、世界的な注目を集める。

その2試合後には、2階級制覇世界王者テオフィモ・ロペスを相手に第2ラウンドでダウンを奪う健闘を見せるが、2022年12月に10回戦のスプリット・デシジョンで惜敗する。

その後、マルティンは2連勝を挙げたものの、今年に入って世界タイトル戦で敗れる。狙うのはWBC王座だが、同階級は現在混戦状態にある。

現王者スブリエル・マティアスは、7月にプエジョを僅差で下して王座に就くと、1月10日にダルトン・スミスと対戦する予定である。そのニューヨークでの一戦の勝者は、WBCの裁定によりプエジョとの指名試合を義務づけられている。マルティンが再び挑戦権を得るまでには、いくつかの曲折が待ち受ける。

「今の階級の状況を考えると、目標である即時の世界タイトル挑戦は現実的ではない」とマルティンは認める。

「2026年に［アイザック］“ピットブル”・クルスと戦えたら素晴らしい。」

それでも、夢は変わらない。

「世界王者にならずにボクシングを辞めるつもりはない。だから今もそのために取り組んでいる」と語る。

「タイトルを勝ち取るため、これからも努力を続ける。」

父ラファエルはトレーナーも兼ねており、息子がトップクラスと交わる中で十分に実力を示してきたと評価し、近い将来の再挑戦に期待を寄せる。

「サンドルの最高の姿をもう一度見たい。スピード、知性、フットワークだ」とマルティン・シニアは語る。

「それこそが、彼を大舞台へ導いてきたすべてだ。結果こそ伴わなかったが、2度の素晴らしいパフォーマンスがあった。彼はテオフィモを2度倒し、多くの人がプエジョ戦でもサンドルが勝っていたと思っている。」

「さらに努力を重ね、最高の姿を見せる時だ。2026年にはビッグファイトを望んでいる。」

クリレンコ（14勝1敗、8KO）は2020年、母国ウクライナでプロデビューする。3戦目で敗れたものの、その後は立て直し、現在は12連勝を記録している。

30歳のクリレンコは、現在ウクライナの140ポンド級王者だが、今回の一戦は明らかなステップアップとなる。

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