サム・エギントンは、今週末にバーミンガムのBP Pulse LIVEで開催される試合でリー・カトラーと対戦し、キャリア45戦目を迎える。イースターサンデーの対決を前に、ファン、ジャッジ、レフェリーに対して「俺を見くびるな」という明確なメッセージを送っている。
エギントン(35勝9敗20KO)は過去10年間、英国ボクシング界屈指のエンターテイナーとして活躍してきたが、敗戦数が9を数える彼は、自身のキャリアが下り坂だと見られてしまう理由を理解している。
31歳のエギントンは、これまで幾度となく接戦の末に不利な判定を受けてきたと強く感じており、自身の戦績は本来なら35勝以上であるべきだと語る。
バーミンガム出身の彼は、ベン・ウィッテカー対リアム・キャメロン戦のアンダーカードで行われるこの試合が、もし接戦になった場合、自分に有利な判定は期待できないと真剣に懸念している。
「いやほんと、どれだけ不安か信じられないだろう」とエギントンは『ザ・リング・マガジン』に語った。
「みんなに言い続けてるんだけど、俺がただ金を稼ぎにここにいるなんて思われたくない。長くここにいるのは事実だけど、それが目的じゃない。俺は勝つためにここにいるんだ」
「それが実現するように、できる限りのことをしている。問題は、リングに上がる時点でジャッジやレフェリーの先入観だよ。『ああ、サムは若い選手を引き立てる役回りなんだろうな』って思われてるんじゃないかってね。でも実際は違う」
「めちゃくちゃ心配だよ。誰にでもこれを伝えようとしてる。冗談じゃなく、記者会見でも計量でも言うつもりだ。だって本当に心配なんだ。『サムが1ポイント差で負けた?まぁ引退間近だし大したことない』なんて思われたくない。そんなことはない」
「長いキャリアを歩んできたのは俺のせいじゃない。たくさん試合をして、今でも現役で戦ってるってだけ。
それが悪いことのはずがない。むしろ称賛されるべきだろ。正直なところ、接戦になったときに勝ちをもらえたことなんて一度もないと思う」
エギントン対カトラー戦は、ロンズデールベルトの空位を巡るスーパーウェルター級英国王座挑戦者決定戦として認定されており、年内にはサム・ギリー対ルイス・グリーンの一戦が予定されている。
29歳のカトラーは、マクギガンズ・ジムのジョシュ・プリチャードとタッグを組んで以降、絶好調である。2024年末にはスティーブン・マッケンナをダウンさせ、判定で破る金星を挙げている。
だが、経験値でマッケンナに勝るエギントンは、今回の試合があっという間に打ち合いになる可能性があるとカトラーに警告している。
「スティービーの戦い方、あの立ち振る舞いを見る限り、彼はまだボクシングの世界に入りたての若者って感じがしたよ。彼はとにかく戦うのが好きな少年なんだ。もしアマチュア時代のテクニックをもっと出せていたら、あの試合には負けなかったかもしれないね」
「俺は12ラウンドをしっかりボクシングで戦い抜けるってことは過去に何度も証明してる。でも10回中9回は結局激しい打ち合いになるんだ」
「とにかく、どんな手段を使ってでも勝ちたいんだ。もしそれが殴り合いになるなら、そうするしかない」
「俺はボクシング見ないからカトラーの試合も見たことないけど、聞いた話では、彼は本当に戦う気満々らしい。彼のスタイルなら、良い試合になるはずだ。でも実際に何が起きるかはその時になってみないと分からない」
「リー・カトラーが何か信じられないようなことをしてきて、俺を驚かせる可能性もあるけど、正直それはないと思ってる」
エギントンは試合週が大嫌いだという。「チケットの手配に走り回るか、最後の1ポンドを落とすか、どっちかだよ」と語るが、11月以来となる試合が間近に迫り、彼が愛する舞台に戻ってくる。
日曜の試合に勝てば、エギントンには2階級制覇の英国王者になるチャンスが訪れる。
「本音を言えば、このベルトを完全に自分のものにしたいんだ」と彼は語った。
「前半はカトラーがやっかいな相手になるだろうけど、いずれ試合は大乱戦になる。そして最終的には俺が主導権を握ると思う」
「何ラウンドかかるかは分からないけど、最後のゴングの前に俺が勝つと思ってるよ」