ゴールデンボーイ・プロモーションズ代表のオスカー・デ・ラ・ホーヤは、木曜日に行われた記者会見でウィリアム・セペダを大絶賛し、今週土曜日にメキシコ・カンクンで開催されるWBC暫定ライト級王座をかけたテビン・ファーマーとの再戦を盛り上げた。
「ウィリアムは毎回、素晴らしいショーを見せてくれる。彼はサルバドール・サンチェスを思い起こさせるファイターだ」
とデ・ラ・ホーヤは語った。
「パンチを多く出し、美しいスキルを持ち、情熱と闘志をもって前に出る。そしてファーマーも素晴らしい試合を見せた。彼は常に準備万端な“クラシックなタイプ”のボクサーで、この再戦は実現しなければならなかった。我々は今年の“年間最高試合”候補のひとつを手にしていると本気で思っているよ。」
セペダ(32勝0敗、27KO)とファーマー(33勝7敗1分、8KO)は、昨年11月16日、サウジアラビアで開催されたゴールデンボーイの「ラティーノ・ナイト」興行で初対戦した。本来であれば、セペダはこの試合を難なくクリアして、長年計画されてきたWBCライト級王者シャクール・スティーブンソンとの対戦へと向かうはずだった。しかし試合内容からは、「カマロン」ことセペダに、まださらなる経験と磨きが必要であることが見て取れた。
サウスポーのKOアーティスト、ウィリアム・セペダは、前回のファーマー戦で逆にダウンを奪われる展開となり、10ラウンドに及ぶ激戦の末、辛うじてスプリット判定で勝利を手にした。スコアは95-94が2者、残る1者はファーマーに95-94をつけていた。セペダは試合を通じて積極的に攻め続け、778発中259発をヒットさせた一方、ファーマーは587発中193発の命中にとどまった。
この試合で、メキシコ出身の28歳サウスポーは左腕を負傷しており、2月22日に予定されていたシャクール・スティーブンソン戦に向けた調整が難しくなったことも明らかとなった。
「本当に厳しい試練だった。あれは10ラウンドにわたる“戦争”だったよ」
と、ライト級で『ザ・リング・マガジン』の世界ランク5位に位置するセペダは語る。
「自分がもっと成長しなきゃいけないと学んだ。ただの“俺だけ”の教訓じゃない。“何となく流してしまってはいけない”という教訓でもある。だから、その教訓を受け止めて、土曜日の試合に活かすよ。
今回の試合は俺にとってすごくワクワクするものなんだ。ついに俺と“真っ向勝負”してくれる相手を見つけたって感じがする。ダウンを喫したとはいえ、一発一発に勝負をかけて、ラウンドごとに勝機を見出していった。今度は“爆発力ある自分”を見せるつもりだし、必ず勝利を掴むために全力を尽くす。3月29日は絶対に勝つつもりだよ。」
Manouk Akopyanは、『ザ・リング・マガジン』のリードライター。X(旧Twitter)およびInstagramでは@ManoukAkopyanから連絡可能。