我々は、『The Ring』が選出するバンタム級トップ2の選手であるWBCバンタム級王者の中谷潤人とIBF王者の西田凌佑が統一戦を行い、それと同時に『The Ring』バンタム級王者が決まることを期待していた。
実際、中谷は最近のダビド・クエジャル戦での勝利後に西田と挨拶を交わし、6月に対戦する可能性が浮上していた。
しかし、西田には無敗のホセ・サラスを相手に義務防衛戦を行う必要があり、そちらが優先されることになった。この試合は5月28日に東京で開催される。
西田陣営の関係者によると、問題なく防衛戦をクリアすれば、中谷との統一戦は秋に実現する可能性が高いという。
また、それによって中谷は夏に防衛戦を行い、その後、秋に両者が対戦する流れが考えられる。
西田(10勝0敗、2KO)は、『The Ring』のバンタム級ランキングで2位に位置している。2019年にプロデビューし、わずか3戦目で元世界タイトル挑戦者の大森将平(8R判定)を破る快挙を達成。その後、元WBCフライ級王者の比嘉大吾(12R判定)を圧倒した。
しかし、次戦で手首の負傷により長期間リングを離れることになった。完全回復後はIBF挑戦者決定戦でメキシコのクリスチャン・メディナ(12R判定)を破り、続く試合でエマヌエル・ロドリゲス(12R判定)に勝利しIBF王座を獲得。初防衛戦ではアヌチャイ・ドーンスアを7回TKOで下した。
サラス(15勝0敗、10KO)は、2020年秋にプロデビュー。ティファナ出身の22歳は、メキシコ国内で11連勝を飾った後、アメリカでの試合機会を得る。そこで無敗だったプリンス・ザニー(12R判定)を下し、評価を高めた。
さらに、ラスベガスで行われたテレンス・クロフォード対エロール・スペンス・ジュニア戦のアンダーカードで、元世界タイトル挑戦者のアストン・パリクテを4回TKOで下す圧巻のパフォーマンスを見せた。しかし、その後はメキシコに戻り、中堅選手2人を相手に勝利を収めている。
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