世界ランク入りしているクルーザー級の
ライアン・ロジッキは、2025年にケガの問題に悩まされてきた。
「サウジで予定されていたカネロ(アルバレス)対スカルのアンダーカードでバドゥ・ジャックと戦う予定だったんだけど、テキサスで合宿に入って、スパーリング初日の1ラウンド目で上腕二頭筋を断裂した。完全に不運なアクシデントだった」とロジッキはリング誌に語る。
「ノバスコシアに戻って手術を受けた。執刀医からは6カ月と言われて、その通りに回復プログラムを全部こなした。」
ザ・リングのクルーザー級ランキングで4位につける30歳のカナダ人強打者は、10月25日にアカニ・フゼィ(14勝3敗、6KO)と対戦する予定だった。しかし、キャンプに戻った際に運命が再び牙をむいた。
「ちょっとやりすぎて、回復が完全じゃないのにスピードを上げすぎて、またケガを再発させてしまった」と彼は言う。「幸い、2回目は手術が必要なほどではなかった。ただ2カ月ほど後退しただけだ。今は完全に治った感じだ。もう準備万端で戦える。」
ロジッキ(20勝1敗1分、19KO)はタイで行われたWBC総会に出席しており、帰国後すぐにキャンプインできる状態で、試合の発表も間近だという。
「どこで誰と戦うかはまだ分からない」と彼は語る。「ただ、今後2カ月以内に試合をすることは分かっている。
「(対戦相手がアカニ・フゼィになる)可能性もあるが、もっと良い相手、より大きな試合が来ればそっちを取る。自分は手に入る中で最高の試合を受けるつもりだ。」
長年のプロモーターであるスリーライオンズ・プロモーションズのダニエル・オッターは、状況をさらに詳しく説明する。
「ケガ自体は100パーセント治っている。ただ今は“トレーニングが100パーセント”の状態に戻す必要がある」と彼は言う。「1~2カ月、スパーリングをして、ジムに戻っていけばいい。彼はもうリングに入る準備ができている。」
WBC王座をかけたバドゥ・ジャック対ノエル・ミカエリアン2の勝者がターゲットであるものの、ロジッキは自分がすぐに挑戦権を得られるとは考えていない。もっとふさわしい選手がいることを理解している。
「自分は2年以上も指名挑戦者だったのに、その間に1試合しかできず、それもドローだった。ポーランドの(
ミハウ・チエスラク)が暫定王座を獲得したから、自分からすると彼が最初に挑戦すべきだ。彼がそれを勝ち取った」と彼は言う。「こういう筋は通すべきだ。彼は挑戦に値する。自分はチエスラク対ジャック‐ノエル戦の勝者と戦えるなら喜んで受ける。」
その間、ロジッキはとにかく試合間隔を空けたくないと考えている。
「理想は復帰戦を1試合、状況によっては2試合やりたい」と彼は語る。
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