ライアン・ガルシアは、5月2日にニューヨーク・タイムズスクエアで開催されるザ・リング主催興行のメインイベントで、ロランド・ロメロと対戦する。そして年内にはデビン・ヘイニーとの再戦の可能性も控えている。
だが、ガルシアはすでにその先を見据え、より大きな意味を持つマッチアップに向けて“種まき”を始めている。
ザ・リング、WBA、IBFのウェルター級統一王者ジャロン・エニスは、4月12日にエイマンタス・スタニオニスを6ラウンドTKOで圧倒したことで、この階級の“キング”として名実ともに君臨する存在となった。
そのエニスに対し、147ポンドでのデビュー戦をロメロ戦で迎えるガルシアも、王座挑戦への意欲を示している。
「エニス戦?100パーセント“イエス”だね」と、ガルシアはサンディエゴでのメディア向けワークアウト中に語った。
「またひとつのビッグファイト、メガイベントだ。俺はそういうのが好きなんだ。誰からも逃げないし、その試合も喜んで受けるよ。」
さらにガルシアは、エニスはかなり多くのパンチをもらっており、フィラデルフィア出身のファイターが今回の勝利で“P4Pトップクラス”に入るとは思わないとも付け加えた。
「確かに良いパフォーマンスだったよ。けど、スタニオニスは“良く見える相手”なんだ」とガルシアは語った。
「彼は打たれやすくてディフェンスが少ない。ブーツ(エニス)はやるべきことをやって、それを見栄え良く仕上げただけ。俺は将来的に素晴らしい競争を楽しみにしてる……俺はスタニオニスよりもスピードが鋭く、攻撃性も高い。試合は何が起こるか分からないよ。打たれても耐えるヤツもいれば、そうじゃないヤツもいる。エニスは体も大きいし、今のところはよく耐えてる。でもこの競技は“一発で終わる”世界だからな。」
ガルシアはまた、2026年にテオフィモ・ロペスJr.との対戦も視野に入れていると語った。ただし、これらすべてのプランは、強打者ロメロとの試合でつまずけば、一瞬で吹き飛ぶ可能性もある。
「147ポンドでは減量のストレスがない分、もっとパワーも意志も強くなってリングに入れる」とガルシアは語った。
「ロランドがどうパンチを打ってくるかは分かってる。彼のスタイルは変わらない。大振りで一発KOを狙ってくる。それが彼のやり方だ。俺はそこを落ち着いて見極めて、チャンスが来たら正確に打ち抜くことだけに集中する。」
このロメロ戦は、
DAZNペイ・パー・ビューで配信される予定だ。
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任ライター。X(旧Twitter)およびInstagram:@ManoukAkopyan をフォロー。